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環境省は、先進的な脱炭素技術等のアジア途上国への普及を図るため、2014年度からADBにJCM日本基金を設置し、JCMプロジェクト形成を進めています。
アジア開発銀行(ADB)は2023年9月12日、二国間クレジット制度(JCM)日本基金を活用した案件として、モルディブ共和国における再生可能エネルギーを使用した持続可能なエネルギー管理システム開発加速プロジェクトを承認しました。
環境省は、アジア開発銀行(ADB)のプロジェクトで導入コスト高から採択が進んでいない先進的な脱炭素技術等が採用されるべく、2014年度からADBに設立した二国間クレジット制度(JCM)日本基金に資金を拠出し、先進的な脱炭素技術等の追加コストを軽減することで、アジアの途上国等における先進的な脱炭素技術等の普及・拡大に貢献するとともに、JCMプロジェクト形成を進めています。
2015年3月にJFJCM第一号案件である「モルディブ国アッドゥ環礁におけるスマート・マイクロ・グリッド・システムのプロジェクト」を承認しました。この後継事業として、ADBは2023年9月12日、モルディブにおける再生可能エネルギーを使用した持続可能なエネルギー管理システム開発を加速するためのプロジェクトをJFJCMを活用する案件として承認しました。このプロジェクトでは選定された2島においてフロー蓄電池を用いたマイクログリッド技術を導入するとともに、海洋再生可能エネルギー生産技術のパイロット事業を実施します。
(1)プロジェクト実施国・地域 | ・ モルディブ共和国ディッドゥ島及びニランドゥ島 |
(2)導入技術概要 | ・ フロー電池エネルギー貯蔵システム (BESS) ・ 海洋再生可能エネルギー生産技術 |
(3)想定される排出削減量 | ・ 約4,500 tCO2/年 |
環境省とADBは、モルディブ共和国政府と連携し、本プロジェクトのJCMプロジェクト登録に向けた手続を進めていく予定です。
環境省地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室
情報提供:JPubb