2023年09月14日

• 総合政策

（仮称）和歌山県沖洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

環境省は、「（仮称）和歌山県沖洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」（関西電力株式会社及びRWE Renewables Japan 合同会社）に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

環境大臣意見では、

（１）想定区域は周辺に複数の地方公共団体が位置する海域であることを踏まえ、関係機関等と調整を十分に行った上で、関係する地方公共団体を適切に選定し、地域住民等に対し丁寧かつ十分な説明を行うこと
（２） 想定区域及びその周辺は、ノスリの秋の渡りの集結地、ウミネコ等の海鳥の繁殖地、サシバ、ハチクマ等の希少猛禽類の渡り経路となっている可能性があるため、専門家等からの助言を踏まえ、鳥類について適切に調査、予測及び評価を行うこと

（３） 想定区域及びその周辺は重要度の高い海域として抽出されていることに加え、藻場が分布している可能性があるため、海生生物や藻場等への影響を回避又は極力低減すること
等を求めている。

■ 背景

環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業としており、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、経済産業大臣から事業者である関西電力株式会社および RWE Renewables Japan合同会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。

※ 計画段階環境配慮書：事業への早期段階における環境配慮を可能にするため、事業の位置・規模等の検討段階において、環境の保全について適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた図書。

■ 事業の概要

和歌山県日高郡美浜町から西牟婁(にしむろ)郡白浜町にかけての沖合において、最大で出力1,000,000kWの風力発電所を設置する事業。

・ 事業者 関西電力株式会社及びRWE Renewables Japan 合同会社

・ 事業位置 和歌山県日高郡美浜町から西牟婁郡白浜町にかけての沖合海域
（事業実施想定区域面積 約 58,336ha このうち風力発電機設置想定範囲 約24,906ha）

・ 出力 最大1,000,000kW（単機出力9,500～20,000kW級ｘ50～110基程度）

■ 環境大臣意見

別紙のとおり。

（参考）環境影響評価に係る手続
・ 令和５年７月31日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・ 令和５年９月14日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

• （別紙）「（仮称）和歌山県沖洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」に対する環境大臣意見[PDF 124KB]

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

代表

03-3581-3351

直通

03-5521-8237

室長

加藤 聖

室長補佐

鈴木 祐介

審査官

犬田 雅之

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