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2023年09月12日
川崎重工は、NEDO※1助成事業「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/水素ステーションの低コスト化・高度化に係る技術開発」に対して、大容量高圧ガスブースター式水素圧縮機の技術開発(以下「本事業」)を提案し、採択されました。
大型燃料電池バスおよびトラックなどの大型商用車ベースの燃料電池自動車(以下「FCHDV※2」)では大流量での水素充填が可能な大規模ステーションが必要とされています。この実現には、水素ステーションを構成する機器・装置の大容量化、コストダウン、安定稼働が課題であり、そのステーションの性能を決める重要な装置として水素圧縮機があります。
本事業では、大容量高圧ガスブースター式水素圧縮機を開発することで、大規模水素ステーションを実現し、FCHDVの普及を後押しすることを目指します。
<事業概要>
FCHDV専用の新規格水素ステーションで必要となる最適な圧縮システムを検討し、そのシステムに必要となる大容量高圧ガスブースター式水素圧縮機を開発します。
本事業により、以下を実現します。
1) | 大規模ステーションの実現 | ||
圧縮機を大容量化することにより、大型バス・トラックに短時間で充填できる大規模ステーションを実現 | |||
2) | 低価格化 | ||
① | 投資費(CAPEX) | ||
・ | 圧縮機台数、高圧蓄圧器の容量・本数を最適化 | ||
・ | 機器点数の削減により、設置工事費の低減 | ||
・ | 装置のコンパクト化による設置スペースの最小化 | ||
② | 運営費(OPEX) | ||
・ | 回転数制御式油圧ポンプを使用した省エネ油圧システムの採用による電力消費量の低減 | ||
・ | シール長寿命化による修繕費用の低減 |
<事業期間>
2023年度~2027年度
当社は、水素関連事業を成長分野の一つとして位置付けており、高い技術力を活かして水素利用の拡大に向けた製品開発に取り組むことで、低炭素社会の実現に貢献していきます。
※1 | NEDO: 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (New Energy and Industrial Technology Development Organization) | |
※2 | FCHDV: Fuel Cell Heavy-Duty Vehicle |
情報提供:JPubb