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2023年8月17日
JFEエンジニアリング株式会社
JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下 元、本社:東京都千代田区)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が公募した「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム※1」に対して、このたび、「冷熱利用CO₂分離技術の開発(以下「本開発」)」を提案し、採択されました。
第6次「エネルギー基本計画」(2021年10月)における火力発電の今後の在り方として、電力の安定供給とCO₂排出量の削減の両立が求められています。
前者は引き続きLNG火力の発電容量を一定程度維持すること、後者はその燃焼排ガスからのCO₂分離・回収設備を実装することが最も現実的かつ効果的な方法と考えられています。一方で、現在、商用規模で採用できるアミンを用いた化学吸収法はCO₂分離・回収に要する消費エネルギーが大きいことから、革新的な手法が求められています。
このようななか、当社はLNGを気化する過程で生じる未利用冷熱を用いることで、外部からのエネルギー投入量を最小化してLNG燃焼排ガスからCO₂を分離する基礎技術"GX-Crystal™※2"の開発を進めてきました。
本開発では、当社がこれらの技術を用いて2023年から約2年間をかけて実用化に向けた開発を行い、実液(LNG)を用いた各種実験データを収集・評価し、技術及び経済性を見極めたうえで、2027年の商用化を目指します。
また、本開発の協力企業として、LNGの取り扱いに豊富な知見を有し、脱炭素社会への移行をリードすることを掲げる東京ガス株式会社(社長:笹山 晋一、本社:東京都港区)へ一部業務を委託します。
当社は、様々なLNG関連設備の開発・設計・建設を通して培った省エネルギー技術により、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
採択テーマ | 冷熱利用CO₂分離技術の開発 |
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開発項目 | ・スケールアップ評価 ・実液(LNG)を用いた固化分離試験 ・実証試験設備の計画 |
開発期間 | 2023年7月~2025年3月 |
実施体制 | 提案者 JFEエンジニアリング株式会社 委託先 東京ガス株式会社 |
以上
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情報提供:JPubb