2023 年7月 24 日
三井住友信託銀行株式会社
北米再生可能エネルギーファンドへの出資について三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山 一也、以下「当社」)は、伊藤忠商事株式会社(代表取締役社長 COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)が、伊藤忠商事 100%出資の米国事業会社 TyrEnergy, Inc.(CEO: Garrick Venteicher、以下「Tyr」)を通じて設立した米国およびカナダの再生可能エネルギー発電資産を投資対象とする Overland Capital Partners, L.P.(以下「本ファンド」)への出資を決定しましたので、お知らせいたします。
本ファンドは、当社と伊藤忠商事が共同で構想し、伊藤忠商事グループが北米で手掛ける事業・資産も一つのパイプラインとしつつ、開発後期、建設中および運転開始済みの再生可能エネルギー関連資産等への投資を行う投資ファンドであり、総事業規模 20 億ドル程度の再生可能エネルギー事業への投資を行う予定です。
伊藤忠商事グループは Tyr を通じ、北米での 20 年超に亘る電力事業歴を背景に、北米の地元電力会社や投資家等を始めとした関係者とのリレーションシップに裏付けされた事業開発能力を有しています。
また、発電所の運転・保守についても、伊藤忠商事 100%子会社で世界最大の O&M 事業者であるNAES Corporation を通じて発電所の資産管理・運転保守サービスを提供しています。これらの事業機能を通じて、伊藤忠商事グループは、北米エリアにおいて日系事業者として有数の事業実績を有し、発電所の開発から運転後の運転保守管理まで一気通貫した事業運営を行うことが可能となっています。
三井住友トラスト・グループは、「信託の力で、新たな価値を創造し、お客さまや社会の豊かな未来を花開かせる」をパーパスとして掲げ、社会課題の解決に資する投資機会を提供し、その果実を社会・家計に還元する「資金・資産・資本の好循環」の実現を経営の最優先課題としています。
当社は、本件を北米における伊藤忠商事グループの事業運営能力と、信託の多彩な機能を持つ当社の力との掛け合わせによる、脱炭素社会の実現に向けた戦略的な取組みと位置づけ、インパクトエクイティ投資として出資を行いました。今後も、脱炭素を初めとする社会課題解決に繋がる新たな事業機会を創造する領域に資本を投下し、銀行・資産運用・不動産といった多彩な機能を活かすことで、投資家資金の好循環を加速させ、経済や市場の拡大に貢献する取り組みを推進していきます。
【本ファンド概要】
名称 Overland Capital Partners, L.P.
(米国デラウエア籍リミテッドパートナーシップ)
初回クローズ 2023 年6月 23 日
投資対象 米国およびカナダの再生可能エネルギー関連資産等
投資家募集期間 初回クローズより 1 年間(予定)
無限責任組合員(GP)
Overland Capital Partners(GP), LLC
(伊藤忠商事 100%出資の米国事業会社 Tyr Energy, Inc.が出資・設立)
初回クローズ投資家
Tyr Energy, Inc.
三井住友信託銀行株式会社(※1)
芙蓉総合リース株式会社
東急不動産株式会社(※2)
(※1)ケイマン籍リミテッドパートナーシップを通じて投資
(※2)米国現地子会社である「Tokyu Land US Corporation」を介して投資
以 上