北米における再生可能エネルギーファンド設立について

2023年7月24日

伊藤忠商事株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長COO：石井 敬太、以下「伊藤忠商事」）は、北米(米国及びカナダ)の再生可能エネルギー発電資産を対象とした投資を行うファンド、Overland Capital Partners, L.P.（米国デラウェア州、以下「本ファンド」）を設立致しました。本ファンド設立に際しては、三井住友信託銀行株式会社（本社：東京都千代田区、以下「三井住友信託銀行」）と共同でファンド事業の構想、投資家の募集活動等を行って参りました。この度、三井住友信託銀行、芙蓉総合リース株式会社（本社：東京都千代田区）及び、東急不動産株式会社（本社：東京都渋谷区）が出資を決定、第一次クロージングを行いました。今後も投資家の募集を継続、本ファンドを通じ、20億ドル程度の再エネ事業を行う予定です。

本ファンドは、伊藤忠商事100%子会社のTyr Energy, Inc. 社（本社：米国カンザス州、以下「Tyr Energy」）が新たに設立する子会社を通じGeneral Partner（GP）として運営、北米の再生可能エネルギー発電資産への投資を行います。三井住友信託銀行と連携し、国内を中心とした機関投資家に対し、成長著しい北米の再エネ市場における優良な投資機会を提供します。

伊藤忠商事は、Tyr Energyを通じ、米国で30件以上の発電所開発及び投資を行って来ました（その内、8件は風力・太陽光発電資産への出資）。また、現在Tyr Energyは同社の100%子会社であるTyr Energy Development Renewable, LLC(以下、「TED」)を通じ、約20資産、200万KWの太陽光発電資産の開発を推進中です。TEDは土地の選定から売電契約等各種主要契約締結含む開発完了まで、再生可能エネルギー発電資産を自社で一貫して開発する体制を擁しています。

伊藤忠商事は発電所の運転保守についても100%子会社である世界最大の独立系O&M事業者であるNAES Corporation（本社：米国ワシントン州）を通じ、約220か所、5,000万KWの火力発電所の運転に加え、約1,400か所、200万KWの太陽光発電所向け資産管理・運転保守サービスを提供しています。本ファンドは、伊藤忠商事が20年以上に亘り米国の電力分野で積み上げてきたノウハウ、総力を活用し、運営されます。

このように伊藤忠商事は、北米における再生可能エネルギービジネスを拡大し共同投資の枠組みを各投資家に提供していくことで、ESG先進企業として脱炭素社会・持続可能な地域社会の実現と地球環境への負荷軽減に、今後も貢献してまいります。

投資イメージ図

Tyr社について

Tyr社は伊藤忠商事100%米国子会社で、発電所の開発、投資、運営・資産管理を担っています。

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