2023 年 7 月 12 日
KEYS Bunkering West Japan 株式会社
九州電力株式会社
日本郵船株式会社
伊藤忠ｴﾈｸｽ株式会社
西部ガス株式会社

LNG バンカリング船の命名・進水式典を開催
～2024 年から九州・瀬戸内地域で LNG 燃料供給を開始～

九州電力株式会社、日本郵船株式会社、伊藤忠ｴﾈｸｽ株式会社及び西部ガス株式会社（以下「4 社」）が設立した合弁会社 KEYS Bunkering West Japan 株式会社（以下、「KEYS」（注１））は、本日、三菱重工業下関造船所江浦工場で建造中の LNG バンカリング船（以下、「本船」（注 2））の命名・進水式典を行いました。

式典には、上記 4 社の他、国土交通省、海上保安庁、北九州市、下関市等から多くの参加者が参列しました。また、本船は、KEYS が本社を置く福岡県北九州市の市花であるツツジにちなみ KEYS Azalea（キーズアザレア）と命名されました。

1 番目 九州電力 満吉 隆志 執行役員 兼 KEYS Bunkering West Japan 代表取締役
2 番目 西部ガス 道永 幸典 代表取締役社長
3 番目 伊藤忠エネクス 岡田 賢二 代表取締役会長
4 番目 日本郵船 長澤 仁志 取締役会長
5 番目 国土交通省港湾局 稲田 雅裕 局長
6 番目 九州電力 池辺 和弘 代表取締役社長執行役員
8 番目 海上保安庁第七管区保安本部 松村 謙一 次長
9 番目 三菱造船 北村 徹 取締役社長

本船は 2024 年 3 月に竣工後、九州・瀬戸内地域の各港に寄港する外航船舶向けの LNG バンカリング事業、および LNG 内航輸送事業に従事します。九州から瀬戸内までの広域を対象とした船舶向け LNG 燃料供給は日本で初めての取り組みです。

KEYS Azalea の LNG バンカリング稼働予定地域（OpenStreetMap）

LNG は従来の船舶燃料である重油と比べて、硫黄酸化物（SOx）については約 100％、窒素酸化物（NOx）については約 80％、二酸化炭素（CO2）については約 30％の排出削減が見込まれています。船舶燃料の脱炭素化に向けてのブリッジソリューションとして期待されており、4 社及び KEYS は日本の LNG バンカリング事業をリードし、カーボンニュートラル社会の実現に向けた温室効果ガス排出量低減に貢献していきます。

本船は、国内の LNG バンカリング船としては初めて、主発電機関に LNG と重油の両方を燃料として使用できるデュアルフューエルエンジンを搭載しています。LNG を主燃料とし、運転時に排出される SOｘ、NOx、ＣO2を削減できる優れた環境性能を備えます。

＜本船概要＞
全 長： 82.4 メートル
全 幅： 18.2 メートル
喫 水： 4.8 メートル
総トン数： 約 4,850 トン
ＬＮＧ積載容量：3,500 ㎥
推進システム： 電気推進（LNG と重油のデュアルフューエルエンジン）
竣工予定時期： 2024 年３月
造 船： 三菱造船株式会社（注 3）

(注 1) KEYS Bunkering West Japan 株式会社
本店所在地：福岡県北九州市
代 表 者： 満吉 隆志
事業内容： ＬＮＧ燃料販売事業、船舶保有事業
株 主：
九州電力株式会社 40％
日本郵船株式会社 40％
伊藤忠ｴﾈｸｽ株式会社 15％
西部ガス株式会社 5％
設立年月日：2022 年２月２日

(注 2) LNG バンカリング船
LNG を燃料とする船舶に、LNG 燃料を供給する小型船

(注 3) 三菱造船株式会社
本社：神奈川県横浜市
株主：三菱重工業株式会社 100%

＜４社概要＞