2023 年 7 月 6 日
日立造船グループ(Hitachi Zosen Inova)が英国でごみ焼却発電プラントの長期運営業務を2件受注
日立造船株式会社の 100%子会社で、ごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などを手がける Hitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、HZI)は、このほど、英国において 2 件のごみ焼却発電プラントの運営業務を受注しました。契約期間は、いずれもプラント完成後 25 年間となります。
1件目は、HZI が英国の電力およびガス事業を行う大手エネルギー会社 SSE plc グループからバークシャー州スラウでの建設工事を 2020 年に受注し、2024 年に完成予定のごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉、ごみ処理能力:480,000t/年、発電出力:49.9MW)です。
2件目は、英国スコットランドを中心に再生可能エネルギー事業を展開する Brockwell Energy Ltd(以下、Brockwell)グループがスコットランド・グランジマウスで進めているごみ焼却発電事業で、2023 年末に完成が予定されているプラント(ストーカ式焼却炉、処理量:216,000t/年、発電出力:22MW)です。
HZI は、上記のプロジェクトとは別に、Brockwell からスコットランド・ファイフ州キングラッシーでのごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉、ごみ処理能力:240,000t/年、発電出力:23MW 以上)の設計・建設および完成後 25 年間の運営業務を 2021 年に受注しており、今回の 2 件の受注によって、HZI が英国で運営を予定するごみ焼却発電プラントは 3 件となります。
HZI はこれまで、大型のごみ焼却発電プラントの設計・調達・建設を中心に事業展開してきましたが、近年は長期運営やメンテナンスなどの継続的事業やバイオガス事業にも注力し、持続的成長に向けた事業構造改革に取り組んできました。ごみ焼却発電が普及している英国に加えて、新たな市場である中東、オーストラリアなど、HZI の長期運営業務の受注件数は合計 7 件となります。
日立造船は、ごみ焼却発電プラントのメンテナンス・長期運営分野において、現在約 130 施設に対するメンテナンス業務や 7 施設での運転業務、30 施設以上の長期運営業務を請け負うなど、数多くの実績を有していますが、効率的な運転や発電効率の向上を実現する AI・ICT 技術、ノウハウを共有し、HZI を始めとする海外市場でのメンテンナンス・長期運営事業の強化に取り組んでまいります。
なお、本件の概要は以下のとおりです。
1.SSE plc グループ向け
(1)発 注 者:SSE Slough Multifuel Limited(SSE plc による特別目的会社)
(2)最終需要家:SSE plc グループ
(3)建 設 地:英国・バークシャー州スラウ
(4)施設規 模:ストーカ式焼却炉:480,000t/年、発電出力:49.9MW
(5)運営機 関:2024 年 7 月~2049 年 6 月
2.Brockwell Energy Ltd グループ向け
(1)発 注 者:Earls Gate Energy Centre Ltd
(2)最終需要家:Brockwell Energy Ltd
(3)建 設 地:英国スコットランド・グランジマウス
(4)施設規 模:ストーカ式焼却炉:216,000t/年、発電出力:22MW
(5)運営機 関:2023 年 12 月 ~ 2048 年 11 月