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2023年6月15日
事業用変圧器の新たな省エネ基準に関する報告書を取りまとめました。2026年度を目標とする新たな基準(注1)を用いた「全損失」は444.1W/台(注2)であり、2019年度の501.1W/台と比較し、約11.4%の向上が見込まれます。
報告書には、対象となる事業用変圧器の範囲、目標年度、区分、目標基準値等について記載するほか、目標年度におけるエネルギー消費効率の改善率についても試算しており、一定程度の向上が見込まれます。
事業用変圧器のエネルギー消費効率は「全損失」を指標としていますが、目標年度である2026年度において、対象となる事業用変圧器の「全損失」は、平均すると444.1W/台です。一方、2019年度の「全損失」は501.1W/台であるため、エネルギー消費効率は約11.4%の向上が見込まれます。
変圧器のうち、定格一次電圧が600Vを超え、7,000V以下のものであって、かつ、交流の電路に使用されるもの。
2026年度
事業用変圧器の次期目標基準値は以下の表(注6)のとおり。
区分 | 基準エネルギー消費効率の 目標基準値算定式 | ||||
種別 | 相数 | 定格 周波数 | 定格容量 | 仕様 | |
油入 | 単相 | 50Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 9.34・(kVA)0.737 |
油入 | 単相 | 60Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 8.60・(kVA)0.744 |
油入 | 三相 | 50Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 14.5・(kVA)0.694 |
油入 | 三相 | 50Hz | 500kVA超 | 標準仕様 | E= 10.6・(kVA)0.797 |
油入 | 三相 | 60Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 14.4・(kVA)0.681 |
油入 | 三相 | 60Hz | 500kVA超 | 標準仕様 | E= 8.00・(kVA)0.825 |
モールド | 単相 | 50Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 14.1・(kVA)0.685 |
モールド | 単相 | 60Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 13.3・(kVA)0.692 |
モールド | 三相 | 50Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 16.9・(kVA)0.699 |
モールド | 三相 | 50Hz | 500kVA超 | 標準仕様 | E= 31.2・(kVA)0.659 |
モールド | 三相 | 60Hz | 500kVA以下 | 標準仕様 | E= 16.2・(kVA)0.702 |
モールド | 三相 | 60Hz | 500kVA超 | 標準仕様 | E= 17.4・(kVA)0.742 |
油入 | 単相 | 50Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(9.34・(kVA)0.737)・1.10 |
油入 | 単相 | 60Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(8.60・(kVA)0.744)・1.10 |
油入 | 三相 | 50Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(14.5・(kVA)0.694)・1.10 |
油入 | 三相 | 50Hz | 500kVA超 | 準標準仕様 | E=(10.6・(kVA)0.797)・1.10 |
油入 | 三相 | 60Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(14.4・(kVA)0.681)・1.10 |
油入 | 三相 | 60Hz | 500kVA超 | 準標準仕様 | E=(8.00・(kVA)0.825)・1.10 |
モールド | 単相 | 50Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(14.1・(kVA)0.685)・1.05 |
モールド | 単相 | 60Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(13.3・(kVA)0.692)・1.05 |
モールド | 三相 | 50Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(16.9・(kVA)0.699)・1.05 |
モールド | 三相 | 50Hz | 500kVA超 | 準標準仕様 | E=(31.2・(kVA)0.659)・1.05 |
モールド | 三相 | 60Hz | 500kVA以下 | 準標準仕様 | E=(16.2・(kVA)0.702)・1.05 |
モールド | 三相 | 60Hz | 500kVA超 | 準標準仕様 | E=(17.4・(kVA)0.742)・1.05 |
次期目標基準値については、基準年度(2019年度)の実績出荷台数についての区分及び定格容量ごとの構成に変化がないとの前提で、基準年度の実績値に対して、約11.4%向上することが見込まれます。
情報提供:JPubb