2023 年 3 月 30 日
株式会社 NTT ドコモ
小型分散型蓄電池による県域レベルの VPP 実証実験を開始
~グリーン電力技術および自社資産等を活用した電力需給を遠隔監視~株式会社 NTT ドコモ(以下、ドコモ)は、小型分散型蓄電池による県域レベルの仮想発電所(VPP)※1 の実証実験を 2023 年 4 月 18 日(火)より開始します。燃料価格の高騰や多発する自然災害などの状況下における電力の安定供給に貢献するとともに、再生可能エネルギーの活用によって、温室効果ガスの排出抑制や持続可能なエネルギーシステムの構築にも取り組んでまいります。
本実証実験では、大規模な太陽光発電所の設置・運営など再生可能エネルギーの推進において先進地域である山梨県内において、ドコモショップや無線基地局、また、県施設である山梨県米倉山次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジの敷地内に太陽光パネルや蓄電池を設置し、ドコモが開発・運用している「エネルギー・マネジメント・システム基盤」(以下、ドコモ EMS 基盤)との接続を行うことで、発電・蓄電設備の遠隔での監視および制御の動作検証を行います。また、分散配置した小型蓄電池を集中的に監視および制御することで、地域単位の電力供給の安定化につなげることをめざします。
ドコモ EMS 基盤によって、設置した太陽光パネルの発電状況や蓄電池の残量の見える化を図るとともに、蓄電池の蓄電/放電を遠隔で一括制御することが可能となります。これにより、複数の拠点に設置した太陽光パネルや蓄電池を一つの VPP として運用し、電力需給が逼迫した際のデマンドレスポンス※2 などに活用することが可能となります。さらに、非常時を視野に入れた計画的な蓄電や電力消費を行えるようにします。
本実証実験で発電・蓄電した電気は、ドコモショップなどへの電力供給や非常時の電源確保、さらには新サービス創出によるエネルギーの地産地消への活用を進めます。今後、このような小型蓄電池の設置を県内の民間商業施設や製造拠点等へも提案してまいります。
ドコモは本実証実験を通じて、自社のみならず地域の自治体・民間企業とも連携し、再生可能エネルギーの効率的活用とグリーントランスフォーメーション(GX)を進めることによって、社会全体のさらなるカーボンニュートラルの推進に貢献してまいります。
※1 需要家側エネルギーリソースの他、電力系統に直接接続されている発電設備、蓄電設備の保有者もしくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、発電所と同等の機能を提供することです
※2 電力需給が逼迫している際に、電力会社等の要請に応じて需要家が節電を行い、電力の需要と供給のバランスを保つことをいいます。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
株式会社 NTT ドコモ ライフスタイルイノベーション部 GX ビジネス担当
E-mail : docomo_gx@ml.nttdocomo.com