2022 年 12 月 21 日
株式会社トクヤマ
バイオマス燃焼灰の有効活用と CCS※1の実現に向け伊藤忠エネクスと共同研究覚書を締結株式会社トクヤマ(本社:山口県周南市、代表取締役 社長執行役員 横田浩)は、伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田賢二氏)と、バイオマス発電所から排出される燃焼灰の有効活用を、共同で研究することに合意いたしましたのでお知らせします。
脱化石燃料の動きをふまえ、近年増えつつあるバイオマス発電所から排出される燃焼灰(フライアッシュ)は、カリウム等を含有するためセメントでの再利用に制約があり、その処分が課題となっています。当社では、2020 年から CO2 の固定化を含めたフライアッシュの有効活用の技術開発に取り組んでまいりました。
本共同研究では、伊藤忠エネクスの関連会社が販売する建設資材(商標:リサイクルビーズ※2)の原料として、当社開発中の技術により CO2 を吸着させたフライアッシュを活用し、リサイクルビーズ製造時にも CO2 を吸収させ、バイオマス由来のフライアッシュの有効活用と CO2 の CCS(回収~貯留)の実現および普及を目指します。
両社での初期検討によると、フライアッシュおよびリサイクルビーズに含まれる酸化カルシウム(CaO)に CO2 を吸着させることが可能であり、リサイクルビーズを製造する際に排出する量を上回る CO2 量を固定化できることが明らかになりました。
今後も低コストで、より多くの CO2 が吸着・固定できるよう研究を継続し、製品全体の10%以上の量にあたる CO2 を吸着させた建設資材を開発することを目標に進めてまいります。また、こうした取り組みを通じ、両社は脱炭素社会及び循環型社会の実現に貢献してまいります。
※1:CCS(Carbon dioxide Capture andStorage):CO2 の回収・貯留
※2:リサイクルビーズとは、伊藤忠エネクスが 49%出資する「カノウエフエイ㈱」が手掛ける路盤材、雑草抑制材製品。
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