2022 年4月28日
株式会社INPEX
インドネシア共和国ムアララボ地熱発電事業の追加の取得について
株式会社INPEX(以下、当社)は、地熱事業を目的とする子会社として設立した株式会社 INPEX 地熱開発(以下、INPEX 地熱開発)を通じ、インドネシア共和国(以下、同国)におけるムアララボ地熱発電事業(以下、本事業)に参画しておりますが、今般、同国における地熱事業の推進を加速化させるため、本事業の地熱鉱区・地熱事業免許の保有者であるPT Supreme Energy Muara Laboh (以下、SEML社)の発行済株式の20%を ENGIE Global Development B.V.(欧州大手総合エネルギー企業であるENGIE S.A.の関係会社(以下、EGDBV 社))から取得する契約を EGDBV 社と締結いたしましたので、お知らせいたします。当社は、INPEX 地熱開発を通じ、2021 年 12 月に SEML 社の 30%の株式を保有するPT Supreme Energy Sumatera の 33.333%の株式を取得して本事業へ参画しておりますので、これにより当社の参画比率は現行の10%から 30%に増加することとなります。
※2021 年 12 月 16 日公開
インドネシア共和国ムアララボ地熱発電事業への参入について(inpex.co.jp) 本事業は、現在、同国西スマトラ州南ソロク県に位置するムアララボ地熱鉱区において、ENGIE S.A.、住友商事株式会社、当社及びインドネシアの民間地熱発電事業デベロッパーであるPT. Supreme Energyが共同で実施しているものです。
本事業で操業するムアララボ地熱発電所は、現在、定格出力約85MW(メガワット)で商業運転中であり、同国スマトラ島の約42 万世帯の年間使用電力量に相当する電力を賄っています。本事業は、2019年12 月の商業運転開始から 30 年間にわたって、インドネシア国営電力会社(PT PLN(Persero))に地熱で発電した電力を販売する計画です。また、当社は、SEML 社並びに本事業の共同事業者である住友商事株式会社及びPT Supreme Energy とともに、ムアララボ地熱発電所の拡張に向け、地熱資源量等の評価作業に着手しております。
当社は、本年2 月 9 日に発表した「長期戦略と中期経営計画 INPEX Vision@2022」において、ネットゼロ5 分野の取り組みの一つとして「再生可能エネルギーの強化と重点化」を掲げ、石油・天然ガス開発で培った技術を活用できる地熱発電事業に対する取組みを加速することとしております。今後もエネルギー開発・安定供給の責任を果たしつつ、2050 年ネットゼロカーボン社会の実現に貢献すべく、エネルギー構造の変革に積極的に取り組んでまいります。なお、本件による当社連結業績への影響は軽微です
【ムアララボ地熱発電事業の概要】
所在地
インドネシア共和国西スマトラ州南ソロク県
定格出力
約85MW(メガワット)
商業運転開始
2019 年 12 月
本事業への当社出資形態
当社は、INPEX 地熱開発を通じ、以下の株式を保有。
①SEML 社の 30%の株式を保有する PT Supreme Energy Sumateraの33.333%の株式
②SEML 社の 20%の株式
上記①及び②を合算した本事業への参加比率は30%
電力販売先
PT PLN (Persero)
電力販売期間
商業運転開始(2019 年 12 月)後 30 年間
【位置図】
【株主構成】
【ムアララボ地熱発電所写真】
【参考】
INPEX 地熱開発の概要
名称
株式会社
INPEX 地熱開発
主な事業内容
蒸気・熱水等の地熱エネルギー資源の探査、開発、生産、発電並びに電気・熱の供給、販売及びこれら事業用設備の操業並びに保守点検等
以上