2022年4月13日
日本ゼオン株式会社

日本ゼオン、カーボンニュートラルを目指したエネルギー転換を開始
~国内4事業所で購入電力の100%再生可能エネルギー化をはじめとする具体策を実行～

日本ゼオン株式会社（社長︓田中 公章 以下、当社）は、4月1日より国内生産拠点のうち4事業所（高岡工場・氷見二上工場・敦賀工場・徳山工場）において購入電力のすべてを100％再生可能エネルギー電力※1に転換しました。加えて、高岡工場ではCO2排出量が実質ゼロのカーボンニュートラルLNGの購入を契約し、徳山工場では蒸気のCO2排出量削減のためグリーン熱証書の購入を契約しました。これらの取組みにより、4事業所におけるCO2年間排出量は2019年との比較で約8万トンの削減を見込んでおり、当社のカーボンニュートラルへの取組みは今後も加速していきます。

当社では2021年度よりスタートした中期経営計画において、全社戦略として『カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する「ものづくり」への転換を推進する』を掲げています。その重要な施策の1つがエネルギー転換であり、各生産拠点のエネルギーの生成元であるボイラ等の燃料を、再生可能エネルギーや証書付の燃料※2に転換する検討を進めてきました。

今回、北陸地域の3事業所（高岡工場・氷見二上工場・敦賀工場）では、使用電力のすべてを北陸電力株式会社の提供プラン（かがやきGREEN RE100）導入によって、水力発電を活用した再生可能証書付きエネルギーへ転換いたしました。加えて、高岡工場が契約したカーボンニュートラルLNG（液化天然ガス）は、北陸電力グループにおいて一般企業※3としては当社・高岡工場が初めての契約事例となりました。

また、徳山工場では、使用電力のすべてを中国電力株式会社の提供プラン（再エネ特約）導入で再生可能エネルギーへの転換を図るとともに、蒸気についても日本自然エネルギー株式会社よりグリーン熱証書※4を購入することで、CO2排出量を削減しています。

【4月1日よりエネルギー転換した事業所一覧】
所在地事業所名主要製品エネルギー転換内容
富山県高岡市高岡工場合成ゴム電子材料・購入電力を100%再生可能エネルギー化・カーボンニュートラルLNGを購入
富山県氷見市氷見二上工場光学フィルム・購入電力を100%再生可能エネルギー化
福井県敦賀市敦賀工場光学フィルム・購入電力を100%再生可能エネルギー化
山口県周南市徳山工場合成ゴム・合成ラテックス重合法トナー・単層CNT・購入電力を100%再生可能エネルギー化・蒸気についてはグリーン熱証書を購入

なお、国内の他の生産拠点についても再生可能エネルギーへの転換を検討中であり、川崎工場（神奈川県川崎市）でも今年8月にエネルギー転換を予定しています。当社は、引き続き安定・安全操業に努めながらカーボンニュートラルに対して積極的に取組み、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々の暮らし」に貢献してまいります。

以 上

※1︓再生可能エネルギー電力
水力・太陽光・風力等の再生可能エネルギー電源由来の電力
※2︓証書付きの燃料
採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、CO2 クレジットで相殺することにより、地球規模では、この燃料を使用
してもCO2 が発生しないとみなされます（当社ではカーボンニュートラルLNG が相当）
※3︓都市ガス事業者以外の一般企業
※4︓グリーン熱証書
「自然エネルギー」によって生成されたグリーン熱の環境付加価値を証書として具現化したもので、購入することによりグリーン熱を使
用したとみなされます。証書の購入費用は、自然エネルギー事業の維持・拡大等に利用され、自然エネルギーの普及に貢献します。
証書は信頼性を確保するため、第三者認証機関の認証を得て発行されます

本件に関するお問い合せ先
日本ゼオン株式会社 コーポレートサスティナビリティ統括部門 広報室 電話︓03-3216-2747