2022年3月18日
北陸電力株式会社
<石川>七尾大田火力発電所における火災の原因と対策について 3月11日10時35分、七尾大田火力発電所の揚運炭設備№1揚炭機付近から火災が発生し、12時30分に鎮火が確認されました。(3月11日お知らせ済み)
その後の調査で、以下のとおり原因を究明し、今後、対策を行うこととしましたのでお知らせします。
■原因
№1揚炭機下部にある石炭コンベヤの下面ローラの軸受が損傷、これにより回転するローラ本体(金属製)と軸(金属製)が直接接触した状態で回転を続けたため摩擦により過熱し、その熱が下面ローラの下に堆積していた石炭に伝わっていた。そこに強風が吹き込み、石炭に酸素が供給されたため発火、石炭コンベヤのベルトに延焼し、さらに№1揚炭機の一部にも延焼した。
■対策 以下の対策を実施する。
・石炭コンベヤ下面ローラ付近の温度監視の強化
・石炭コンベヤ廻りのローラ点検の強化
・石炭コンベヤ下面の堆積石炭の監視強化および清掃方法の見直し
なお、発電所は運転継続中であり、発電に影響はありません。 また、現在、火災で損傷した石炭コンベヤの補修を進めており、来週には揚炭作業が可能となる見込みです。
地元の皆さまをはじめ、関係の方々にはご心配・ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。
当社は、今後も発電所のより一層の安全運転に努めてまいります。
以上
添付資料:七尾大田火力発電所 火災発生箇所廻り 石炭コンベヤ概略図
添付資料
七尾大田火力発電所
火災発生箇所廻り 石炭コンベヤ概略図
強風
コンベヤ
下面ローラ
ローラ軸受(損傷)
軸
堆積石炭
発火
回転方向
ローラ本体
ベルト
№1揚炭機
石炭