2021年8月10日
関西電力株式会社
大飯発電所3号機の出力降下について
(循環水管ベント弁付近からの海水漏れに関する原子炉施設故障等報告書の提出について) 大飯発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力118万キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)は定格熱出力一定運転中のところ、8月4日5時6分に「2次系サンプピット※1注意」警報が発信しました。
直ちに、当社運転員がタービン建屋内の現場を確認したところ、復水器に海水を送るための循環水管2系統(A、B)のうち、A-循環水管のベント弁付近からの海水漏れを発見しました。
当該箇所を点検するため、5時37分より循環水ポンプ※2の停止操作を開始し、7時40分に停止しました。その後、出力降下の操作を行い、10時30分時点で発電機出力が約65%に降下しました。
その後、A循環水管のベント弁付近の点検を行ったところ、当該弁と循環水管の接続配管に直径約4cmの円形状の貫通孔を確認しました。
本事象については、実用炉規則134条第2号に該当するとして、8月5日に原子力規制委員会に報告しました。
なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。
※1 2次系サンプピット:2次系排水の貯水槽。
※2 循環水ポンプ :タービンを回した蒸気を復水器で冷やして水に戻すために、 復水器に海水を送りこむポンプ
[2021年8月4日、5日お知らせ済み]
当社は、これまでの調査結果や原因と対策を取りまとめ、本日、原子力規制委員会に原子炉施設故障等報告書を提出しました。 今後、原子力規制委員会が当該報告書の確認を行うことから、当社は、真摯に対応してまいります。
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https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2021/pdf/20210810_1j.pdf