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2021-07-27 00:00:00 更新

バイオマスUV硬化型ハードコート剤を開発

バイオマスUV硬化型ハードコート剤を開発

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No.122C26
2021年7月27日

バイオマスハードコート製品でサステナブルなモノづくりに貢献
バイオマスUV硬化型ハードコート剤とバイオマスハードコートフィルムを開発

アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:小野勇治 本社:愛知県名古屋市中村区)は、バイオマス原料を使用したUV(紫外線)硬化型ハードコート剤とハードコートフィルムの開発に成功しました。電子製品や自動車部材向けにサンプルワークを開始しており、本年9月に発売します。

  • ▲バイオマスハードコート剤・ハードコートフィルムイメージ画像

開発の背景

気候変動問題への対応は喫緊の課題であり、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みが各方面で推進されています。近年、カーボンニュートラル※1の観点から、植物由来の原料を使用したバイオマスマテリアルへの関心が高まっており、その技術は燃料用エタノールやバイオマスプラスチックの製造などに広がってきています。樹脂製品を扱う当社としても、かねてよりグループをあげてバイオマス原料を活用した製品の開発に取り組んでいます。
このたび開発したのは、トウモロコシや大豆といった植物由来のバイオマス原料を一部使用したUV硬化型のハードコート剤「アイカアイトロンZ-962シリーズ」です。UV硬化型ハードコート剤とは、UVを当てることで瞬時に硬化する樹脂で、ディスプレイ向けフィルムや電子製品の筐体等に使用されています。当社は、ユーザーごとの用途に応じて耐擦傷性や防汚性などの性能を付加させることを得意としています。
バイオマス原料を使用したZ-962シリーズも、従来のアイカアイトロン同様、透明性や硬度を有するとともに耐擦傷性や防汚性、屈曲性などの各性能の付加が可能です。あわせて、バイオマスフィルムにZ-962シリーズをコーティングしたバイオマスハードコートフィルム「ルミアートHCシリーズ」も開発しており、同時に発売する予定です。いずれも、各種ディスプレイの保護フィルムや自動車内装加飾などに適しています。また、バイオマス度※2は30~40%※3を実現し、地球環境に配慮したモノづくりに寄与します。
今後は、フォルダブルデバイスや自動車内外装向け3次元加飾フィルム、抗ウイルス製品などの各製品にもサステナブル素材を積極的に取り込み、温室効果ガスの削減に貢献してまいります。

  • ※1植物や植物由来のバイオマス燃料を燃やしても、植物は成長過程で二酸化炭素(CO2)を吸収しているため、ライフサイクル全体におけるCO2排出量の増減を実質ゼロとみなす考え方。
  • ※2コーティング膜の乾燥重量に占めるバイオマス原料の含有率を示したもの。
  • ※3付加する機能により異なります。

バイオマスハードコート剤およびバイオマスハードコートフィルムの特長

■バイオマス度30~40%を実現しており、地球環境にやさしい商品です。 ■高いハードコート性(鉛筆硬度2H)を有するため傷がつきにくく、耐久性に優れています。 ■耐擦傷性、光学特性、屈曲性に優れます。 ■ハードコートフィルム「ルミアートHCシリーズ」は、ディスプレイやプラスチック成形品などに一体成形が可能です。

※バイオマスマーク取得に向けた対応も可能です。 バイオマスマークは、生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質および安全性が関連する法規・基準・規格等に適合している環境商品に表示が認められるマークで、一般社団法人日本有機資源協会が運用しています。マークにはバイオマス含有率を表す「バイオマス度」が表示されており、下限値10から最大値100まで5%刻みで設定されています。製品ごとの番号取得となるため、カスタマイズ品の当製品では取得していませんが、ユーザーの要望に応じて対応可能です。

製品概要

製品名バイオマスUV硬化型ハードコート剤「アイカアイトロンZ-962シリーズ」
バイオマスハードコートフィルム「ルミアートHCシリーズ」
用途各種ディスプレイの保護フィルム、自動車内装加飾など
価格オープン価格

販売開始時期

2021年9月 (2021年7月より本格的なサンプルワーク開始)

年間販売目標

3億円

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問い合わせください。


情報提供:JPubb

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