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2021-06-18 15:00:00 更新

千葉県東金市における木質バイオマス発電事業計画に関するお知らせ

2021 年6月 18 日


株 式 会 社 タ ケ エ イ 代


千葉県東金市における木質バイオマス発電事業計画に関するお知らせ


当社は、千葉県東金市における木質バイオマス発電事業について具体的に計画することといたしましたので、以下の通りお知らせいたします。


1.事業参入の背景・理由


当社グループの再生可能エネルギー事業においては、東北地方 4 か所、首都圏 2 ヶ所の木質バイオマス発電所が稼働しているほか、株式会社タケエイ林業(以下「タケエイ林業」)では、燃料材の安定調達のみならず林業の再生・活性化への貢献を目指しております。


千葉県の中央部に位置する東金市は、古くから物流の集散地として賑わい、現在も交通の要衝であるほか、東金市を含む 山武さ ん む地域は、幹がまっすぐで太さも一定という木材として優れた性質を持つ「山武さ ん ぶ杉す ぎ」の産地としても知られています。近年、「溝腐れ病」による山武杉の腐朽被害が拡大しており、林業衰退による放置林の増加が一因と考えられています。腐朽が進むと、材としての価値が失われるだけでなく、台風などの強風で倒れ、停電や交通の分断等を引き起こす恐れもあり、予防・拡大防止措置と被害木の処理が急務です。


既に株式会社花巻バイオマスエナジー(岩手県花巻市)では、「松くい虫」によって枯死した特産のアカマツについて、花巻市や地元森林組合等との共同研究・実験を重ねた結果、発電燃料として活用することに成功しています。


こうした背景をふまえ、当社がこれまで培ってきたノウハウを活かし、東金市及び県内出荷協力会をはじめとする地元森林事業者の皆様よりご協力いただきながら、山武杉及びその溝腐れ病被害木を含む千葉県内の森林間伐材を燃料とする木質バイオマス発電事業への参入について計画することといたしました。


2.木質バイオマス発電事業スキームについて


当木質バイオマス発電事業は、下刈・伐採からリサイクルまでの一連の作業を自社にて施工する地元東金市の林業事業者「株式会社マルトシ」(以下「マルトシ」)との協業形式を取り、千葉県木材市場協同組合の敷地をお借りして発電所を建設し、発電・売電を行う予定です。燃料チップは2 マルトシ及び他の林業事業者より仕入れ、その原木には、2019 年の大型台風によって 300 万㎥発生したとも言われる風倒木など、自然災害によって発生した木材を有効活用することも併せて検討しています。また、タケエイ林業とのシナジー発揮により、育苗・植林から再造林、間伐及び搬出といった一連の林業プロセスを担い、50~100 年計画で千葉県全域における森林再生及び新たな資源循環モデル構築を目指します。


適切に手入れされた森林は、木々が地中にしっかりと根を張り、豪雨などでも土砂が流出しない強固な地盤となる他、保水力が高く、洪水を防ぐことにもつながります。また、健全な森林によって濾過されたミネラル豊富な水が川に流れていき、やがて海の環境を豊かにする一助ともなります。当事業によって、SDGs(持続可能な開発目標)17 の目標のうち〔7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに〕、〔14.海の豊かさを守ろう〕、〔15.陸の豊かさも守ろう〕の達成に貢献し、総合環境企業として、資源循環型社会へより一層貢献いたします。


3.現在検討している発電施設の概要


(1) 事業予定地
千葉県東金市山田 (千葉県木材市場協同組合の敷地を借地予定)
(2) 年間運転日数
330 日/年(予定)
(3) 発電出力
9,990kW 年間消費電力量は一般家庭 約 22,000 世帯分に相当 (一般家庭の消費電力量を 300kWh/月として試算) ※2021 年 6 月 1 日現在の東金市世帯数…27,337 世帯
(4) 売電方法
固定価格買取制度(FIT)による売電
(5) 売電開始
2024 年頃を予定


4.木質バイオマス発電所予定地


以上



情報提供:JPubb

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