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高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)は、2020年10月7日から第23回定期検査を実施しており、蒸気発生器(SG)の健全性を確認する観点から、3台あるSGの伝熱管全数※1について応力腐食割れ※2等を検出するために、定期検査ごとに行っている渦流探傷検査(ECT)※3を実施しました。
その結果、A-SGの伝熱管1本、C-SGの伝熱管3本について、管支持板※4部付近に外面(2次側)からの減肉とみられる有意な信号指示が認められました。
今後、有意な信号指示があった伝熱管の外観等を確認するため、小型カメラによる調査等を実施する予定です。
なお、本件による環境への放射能の影響はありません。
[2020年11月20日お知らせ済み]
1.調査状況
有意な信号指示があった4本の伝熱管の外観等を確認するため、小型カメラを用いてA、C-SG内部(2次側)の調査を行いました。
また、高浜発電所4号機の前回定期検査および高浜発電所3号機の現在の定期検査において、SG伝熱管外面に減肉が発生した事象を踏まえ、SGブローダウン系統(SG内の水の排水系統)に取り付けた仮設フィルタを取り外し、異物の有無の確認を行いました。
これら4本の伝熱管の一部には、減肉箇所に光沢のある金属面が認められていることや、きずの形状や過去の類似事例の調査結果等から摩耗減肉の可能性が高いことを確認しました。
SGブローダウン系統のSGブローダウンタンク出口側の配管および復水器水室ブロー配管に設置していた仮設フィルタを取り外し、異物の有無を確認した結果、スラッジ※5等が回収されましたが、伝熱管を傷つけるような異物は確認できませんでした。
2.今後の予定
A-SGおよびC-SGで確認された付着物については、今後、工場において化学成分分析、外観観察等の詳細調査を実施する予定です。
また、SG器内およびSGブローダウン系統の配管内等に異物が残存していないか確認するため、引き続き、小型カメラ等による調査を行う予定です。
以 上
情報提供:JPubb