Total Marine Fuels Global Solutions と商船三井が世界最大の LNG 燃料供給船
を GAS AGILITY と命名ロッテルダム, 2020 年 9 月 18 日– Total Marine Fuels Global Solutions (社⾧:Jérôme Leprince-Ringuet、本社:シンガポール、以下「TMFGS」) が傭船し、株式会社商船三井(社⾧:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が 100%子会社 Emerald Green Maritime Limited 社を通じて、初めて保有する世界最大級の LNG 燃料供給船(以下、「本船」)の命名式がロッテルダムで行われました。18,600 m3 型でフランス GTT 社の Mark IIIメンブレンタンク方式を採用した本船は、“Gas Agility” と正式に命名されました。
2018 年 2 月、TMFGS と商船三井はこの画期的な LNG 燃料供給船の定期傭船契約を締結し(*1)、同年 11 月に中国の滬東中華造船(Hudong-Zhonghua Shipbuilding)にて建造開始しました。本年 4 月に竣工した本船は最新鋭の技術・環境性能を満たすよう LNG を燃料としても利用し、また、発生するボイルオフガスの再液化装置を搭載しています。
「Gas Agility の正式命名によって、よりクリーンな船用燃料の新たな扉を開いたことを大変光栄に感じています。本船のロッテルダム到着は、商船三井と滬東中華造船による 3 年にわたる設計、建造そして創造の集大成であり、LNG 燃料供給の大きな進歩として刻まれるでしょう。」と TMFGS 社⾧・Jérôme Leprince-Ringuet は述べています。そして、「本船は、我々が主要補油地で進めている LNG インフラ開発の明確な証であり、よりサステイナブルな燃料ソリューションへ海運業界が進む手助けとなるでしょう。」と加えています。
GAS AGILITY は業界の第一人者として、先進的なデザインと創造性に富んだ設備を搭載しています。これは造船所、船主、傭船者そして Bureau Veritas、GTT など多くのパートナーとの強力なコラボレーションによって成し遂げられました。.
商船三井 代表取締役副社⾧・橋本剛は「まず、本プロジェクトの全関係者に心より感謝申し上げます。急速に変化している世界において、今回の我々の挑戦が偉大な一歩であるとともに転換点であることを確信しています。重油から LNG への燃料の切り替えは、競争力ある効率的な手段であるとともに海運業界にとって即時性のある環境対応策となります。我々のパートナーシップによって LNG 燃料供給を行う事で、更なる低燃費社会への転換をリードしていきたいです」と述べています。
2019 年 12 月、TMFGS と商船三井は 2 隻目の大型 LNG 燃料供給船について⾧期定期傭船契約を締結(*2)し、2021 年に引き渡される予定です。2 隻目は、フランス・マルセイユ=フォス地域で地中海での LNG 供給に従事する予定です。
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https://www.mol.co.jp/pr/2020/img/20060.pdf