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2020年05月07日
株式会社電通国際情報サービス
株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一、以下ISID)は、会議室やオープンスペース等オフィススペースの利用状況と空調や照明等の設備制御システムを連携する次世代スマートオフィス/ビルディングソリューション「wecrew(ウィクルー)」(商標出願中)の開発に着手し、2020年夏より提供を開始いたします。
wecrewでは、オフィススペースの予約管理機能と入退室管理機能でリアルタイムな利用状況が把握できる他、その利用状況に応じて空調や照明等を自動制御し、オフィスの稼働率向上と効率的なエネルギー活用を実現します。
近年、働き方改革などを背景に、企業ではオフィスで働く人々がそれぞれの目的に合わせたワークスペースを選択できるよう、集中ブースやコラボレーションスペースなど多様なオフィス空間を提供する動きが拡大しています。一方、ビル事業者やオフィス管理者は、このような変化に対応するための改装等工事にかかるコスト増だけでなく、スペースの稼働率把握、利用実態に応じた柔軟なファシリティ制御の変更、エネルギー効率の向上といった管理運用負荷増が課題となっています。
ISIDはかねてより、日本マイクロソフト株式会社が提供する統合型情報共有クラウドサービス「Office 365®」と連携する会議室管理ソリューション「スマート会議®」を電通グループ向けに開発・提供し、会議室の稼働率向上に寄与してきました。また、2017年5月にはダイダン株式会社と業界初のクラウド型設備制御システムを備えたビル管理ソリューションREMOVIS®(リモビス)※1を共同開発。2019年10月にスマート会議とREMOVISを組み合わせた「スマートスペースプラットフォーム」のプロトタイプをCEATECに出展しました。
今回開発に着手したwecrewは、スマートスペースプラットフォームに、他システム連携やスマートフォンアプリ等の新たな機能を追加開発することで、利用者・管理者の利便性向上を目指します。
wecrewは、会議室等オフィススペースの予約機能と入退室管理機能を連携する「Space Hub/Security Hub」と、スペースの利用状況に応じて空調や照明等設備を制御する「Facility Hub」の2つの機能からなり、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上の統合されたプラットフォームとして稼働します。※2
図1: Space Hub/Security Hub/ Facility Hubの連携図
同じ目的地に向かって、各々の役割を果たすクルー(crew)のように、スペースの情報、働く人の情報、場所や予定、IoTデバイスなど、オフィス空間のあらゆる情報を集約して、未来のオフィスを実現させていくという思いを込め、「wecrew」と名付けました。
今夏に提供する機能以外にも、オフィスやビル内の利用者のバイタルデータや環境情報等のセンシングデータをwecrew上に集め、AIやロボット技術を活用して最適な空間やオフィスサービスを提供する機能の開発を計画しています。ISIDは今後もwecrewのさらなる機能拡充を図り、企業の働き方改革を支援してまいります。
情報提供:JPubb