更新日:2019年12月10日
伊方発電所の異常通報連絡(令和元年11月分)及び異常の原因と対策(令和元年8月分他)について
異常時通報連絡の公表文(様式1-2)
伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和元年11月分)
令和元年12月10日
原子力安全対策推進監
(内線2352)
1_令和元年11月に、安全協定に基づき四国電力(株)から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。
[通報連絡の概要] 県の公表区分 | 異常事項 | 通報 連絡 年月日 | 概要 | 管理 区域 該当 | 国へ の 報告 | 備考 |
C | 作業員の負傷(3号機)(外部サイトへリンク) | 元年11月20日 | 3号機の工事作業中において、作業員1名が負傷した。 ・負傷の程度:右手親指の指詰め ・意識の有無:有 ・計画外被ばくの有無:無 ・汚染の有無:無 ・作業の状況:3号機の工事作業 このため、当該作業員を業者所有の車にて市立大洲病院に搬送することとした。 当該作業員は病院で診察を受けた結果、「右母指外傷性手指爪甲剥離」(不休傷)と診断された。 その後、当該作業員は出社した。 | 外 | × | 今回公表 |
C | 作業員の体調不良(3号機)(外部サイトへリンク) | 元年11月22日 | 3号機の工事中において、作業員1名が体調不良を訴えた。 ・程度:ふらついて気分が悪い ・意識の有無:有 ・計画外被ばくの有無:無 ・汚染の有無:無 このため、当該作業員は社有車にて病院に搬送することとした。 その後、労災にあたらないと判断されており、以降詳細連絡はない。 | 外 | × | 今回公表 |
令和元年8月26日に発生した「伊方1,2号機純水装置の配管からの塩酸の漏えい」(9月10日公表済)については11月29日に復旧した旨、連絡がありました。
2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。
原因と対策の報告の公表文(様式2)
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(令和元年8月分他)
令和元年12月10日
原子力安全対策推進監
(内線2352)
1_四国電力(株)から、令和元年8月他に発生した異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
[報告書の概要] 県の公表区分 | 異常事項 | 発生 年月日 | 推定原因等 | 対策 |
C | 純水装置の配管からの塩酸の漏えい(1,2号機)(外部サイトへリンク) | 元年8月26日 | 伊方発電所1,2号機純水装置の配管から塩酸が漏えいしていることを運転員が確認した。 その後、漏えい箇所を隔離し、漏えい箇所付近の塩酸を拭き取りして、配管の保温材を取り外した後、漏えいが停止していることを確認した。 漏えいしたと思われる空気作動弁取付フランジ部の確認のため、空気作動弁とその上流側、下流側の配管を組み立てたままの状態で取り外しを行い、取り外した配管内に水張を行ったところ、空気作動弁の上流側フランジ部から漏えいを確認した。 当該フランジを分解し目視点検を実施したところ、フランジのガスケットに減肉・変形等の劣化を確認した。 調査結果から、1,2号機純水装置更新工事にて設置して以降、当該ガスケットが、塩酸環境下での長期使用により劣化し、塩酸移送ポンプ運転、停止による圧力変動や屋外設置のための直射日光等の影響による温度上昇等によりガスケットの性能が低下することにより、塩酸との接液側の端面が徐々に減肉・変形し、ガスケットのシート力が低下し漏えいに至ったものと推定した。 | (1)当該フランジ部のガスケットを新品に取り替えて復旧した。 なお、取り替えたガスケットは、更に塩酸への耐性の良い材質のガスケットに変更した。 当該フランジ部について、ライニングとの境界部の局部的な腐食箇所への塩酸漏えいに対する影響を考慮し、念のため配管の取り替えを実施した。 (2)1,2号機純水装置の当該箇所以外の塩酸配管のフランジ部について、同様に更に塩酸への耐性の良い材質のガスケットに取り替えを行った。 (3)1,2号機純水装置の塩酸配管のフランジ部のガスケットについては、今後適切な周期を設けて取り替えを計画する。 |
A | 高圧注入ポンプ3Bの動作不能に係る運転上の制限の逸脱(3号機)(外部サイトへリンク) | 元年9月5日 | 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、高圧注入ポンプ3Bの定期運転中に電動機の軸受部より白煙が発生したことを運転員が確認した。 このため、高圧注入ポンプ3Bを停止し、定期運転を中断した。 その後、高圧注入ポンプ3B軸受潤滑油の圧抜き部(以下、エアーブリーザという。)の確認、軸受潤滑油の油分析、ハンドターニングを実施し、軸受に異常がないことを確認した。 調査結果から、高圧注入ポンプ3Bの定期運転中に確認された白煙は、ポンプ運転に伴う軸受内の内圧の上昇により、エアーブリーザ内部に設置しているろ材の目詰まり等によりろ材を覆うように形成された油膜が飛ばされ、再び通気するようになり、一時的に通常より多くのオイルミストが外部に排出され、これが外気で冷やされて白煙に見えたものであると推定した。 | (1)オイルミストを白煙と誤認することを回避するため、同様の事象発生が想定される重要な電動機19台については、エアーブリーザのろ材の清掃を分解点検時(10定検毎)から毎定検実施するよう点検周期の見直しを行う。 (2)エアーブリーザから外部に排出されたオイルミストが白煙となって見える場合があること運転員に周知した。また、白煙状のオイルミストが発生した場合に確認する項目等を明確にし、運転員に周知した。 |
令和元年10月22日に発生した「廃棄物処理室(セメント固化装置)排気ファンの停止」については、現在、四国電力(株)において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。
2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。
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お問い合わせ
県民環境部原子力安全対策推進監
〒790-8570 松山市一番町4-4-2
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