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2019-08-14 00:00:00 更新

伊方発電所の異常通報連絡(2019年7月分)及び異常の原因と対策(2019年6月分)について

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更新日:2019年8月14日

伊方発電所の異常通報連絡(令和元年7月分)及び異常の原因と対策(令和元年6月分)について

異常時通報連絡の公表文(様式1-2)

伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和元年7月分)

令和元年8月13日
原子力安全対策推進監
(内線2352)

1_令和元年7月に、安全協定に基づき四国電力(株)から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。

[通報連絡の概要]

県の公表区分

異常事項

通報

連絡

年月日

概要

管理

区域

該当

国へ

報告

備考

C

空冷式非常用発電装置の不具合(1号機)(外部サイトへリンク)

元年7月17日

伊方発電所1号機は廃止措置中のところ、空冷式非常用発電装置1号の定期運転において、補機が起動しないため制御盤を確認したところ、ケーブルが黒く変色していることを保修員が確認した。
本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はない。
消防署による現場確認の結果、火災でない旨の判断がなされた。
1号機の外部電源が喪失した場合でも非常用ディーゼル発電機にて電源を供給できるため、現状の1号機の運用に問題はない。

×

今回公表

C 送電線自動復旧装置の異常信号の発信(1,2号機)(外部サイトへリンク) 元年7月23日 1,2号機中央制御室において「AOS装置故障」の信号が発信した。
本事象による環境への放射能の影響はない。
現場調査を実施した結果、送電線自動復旧装置の故障を示す表示灯が点灯していたことから、同装置を不使用とし、当該装置のリセット操作を実施したところ故障表示灯が消灯した。
本装置を不使用としている期間、落雷等により送電線が停電した場合は、運転員が手動で操作し、復旧する。
×

今回公表

C 復水系統水抜き作業中の排水枡からの溢水(1号機)(外部サイトへリンク) 元年7月29日 伊方発電所1号機は廃止措置中のところ、1号機の復水・給水系統の水抜き作業中において、排水枡から水が溢れ出ていることを当社社員が確認した。
本事象による環境への放射能の影響はない。
本事象により排水枡から溢れ出た量は約50Lであり、水抜きのために開していたドレン弁を閉止したことにより、溢水は停止した。
溢れ出た水は放射性物質を含んでおらず、タービン建家内に留まっており、周辺設備や作業員の被水もなかった。
床面に溢れ出た水はウエス等で回収した。
×

今回公表

2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。

原因と対策の報告の公表文(様式2)

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(令和元年6月分)

令和元年8月13日
原子力安全対策推進監
(内線2352)

1_四国電力(株)から、令和元年6月に発生した異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。

[報告書の概要]

県の公表区分

異常事項

発生

年月日

推定原因等

対策

C

総合浄化槽排水貯槽からの水漏れ(共用)(外部サイトへリンク)

元年6月18日

屋外の総合浄化槽の排水貯槽において、排水が漏れ出ていることを当社社員が確認した。漏れた排水は敷地内にとどまっており、海への流出はなかった。
調査の結果、電源設備点検に伴う停電により、排水貯槽の移送ポンプが停止するため、仮設の移送ポンプとホースで排水貯槽に溜まった排水を別の貯槽へ移送していたが、ホースが折れて閉塞したことから移送ができなくなり、排水貯槽の水位が上昇し、漏れ出たものと推定した。
その後、ホースの折れを解消したことから、正常に排水が移送されて排水貯槽の水位が低下していることを確認し、排水の漏れの停止を確認した。
なお、漏れ出た排水の量は約40リットルと推定した。

排水が漏れ出た箇所については、洗浄したのち漏れた排水の拭き取りを実施した。
排水貯槽からの水漏れについては、排水の移送に使用していた仮設ホースが折れ曲がって閉塞したことで、排水貯槽の排水の移送が行われず、流入する排水により排水貯槽の水位が上昇したことで漏えいに至ったものと推定した。
仮設ホースが折れ曲がった原因は、仮設ホースが必要以上に余長があったこと、仮設移送ポンプは自動で起動及び停止をするため未通水時の仮設ホースは軽いこと、また、ホースの敷設場所が屋外で海からの風の影響を受けやすかったことから、これらの要因が重なり、仮設ホースの使用中にホースが折れ曲がったものと推定した。

(1)排水貯槽の排水の移送作業においては、適正な長さの仮設ホースを選定し、仮設ホースが折れ曲がらないよう直線に敷設する。さらに、簡単に折れ曲がらないホースを使用する。
(2)排水貯槽の排水移送以外の作業においても、屋外で仮設ホースを用いてプラント設備のタンク間の移送を行う際、移送状況の確認ができない場合は、敷設経路を考慮した適正な長さのホースを選定し、ホースが折れ曲がらないよう直線に敷設する。なお、障害物等により、直線敷設が困難な場合は、簡単に折れ曲がらないホースを使用する等の対策を講じることとする。
(3)屋外においてタンク間の移送に仮設ホースを設置する場合の注意事項(ホース長、ホースの固縛、使用前の立会確認等)を記したワンポイントレッスンを作成し、所内関係個所へ周知した。

C

主タービン油系統油清浄器ガス抽出機の不具合(3号機)(外部サイトへリンク)

元年6月18日 伊方発電所第3号機は通常運転中のところ、主タービン油系統の異常を示す警報が発信した。
運転員が、現地を確認したところ、タービン建屋地下1階(非管理区域)の主タービン油系統油清浄器ガス抽出機(以下、「油清浄器ガス抽出機」)が停止していることを確認した。
油清浄器ガス抽出機を分解点検したところ、軸シールの摩耗とモーターベアリング内のグリースの減少が確認されたため、軸シールとモーターベアリングの取り替えを実施した。その後、油清浄器ガス抽出機を起動し、運転に異常の無いことを確認し、通常状態に復旧した。
調査の結果、油清浄器ガス抽出機が自動停止した原因は、軸シールのゴムの劣化により、ゴムの亀裂と部分的な剥離が生じ、剥離したゴムの粉塵が軸シールの摺動部に堆積したことで、主軸の回転抵抗が増大して摺動部の温度が上昇し、この摺動熱が主軸を伝って、モーターのインペラ側ベアリングの温度も徐々に上昇したため、ベアリング内のグリースが徐々に減少したことで、更に主軸の回転抵抗が増大したことにより、電源回路の保護装置が作動したものと推定した。
軸シールのゴムが劣化した原因は、定期検査中に油清浄器ガス抽出機の周辺で実施した工事に伴い発生した塵埃が、軸シールとインペラの摺動部に偶発的に侵入したことで、摺動部の回転抵抗が増大し、摺動熱と軸シールの温度が徐々に上昇したことによるものと推定した。
(1)油清浄器ガス抽出機の軸シールおよびモーターベアリングを新品に取り替えて復旧した。
(2)清浄器ガス抽出機の軸シールを耐ダスト性に優れた型式の軸シールへ、次回の定期検査時に変更する。
また、当該機を除く4台中の1台についても、同じ型式の軸シールを使用しているため、同様に耐ダスト性に優れた軸シールへ型式変更する。
(3)清浄器ガス抽出機の軸シールの型式変更まで、軸シール部の温度が通常よりも高い状態となった場合に容易に認識できるよう、油清浄器ガス抽出機の軸シールケース上部にサーモラベルを貼り付け、日常の巡視点検時に確認することとした。

令和元年6月29日に発生した「純水装置の配管フランジ部からの水漏れ」、令和元年7月17日に発生した「空冷式非常用発電装置の不具合」、令和元年7月23日に発生した「送電線自動復旧装置の異常信号の発信」及び令和元年7月29日に発生した「復水系統水抜き作業中の排水枡からの溢水」については、現在、四国電力(株)において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。

2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。

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お問い合わせ

県民環境部原子力安全対策推進監

〒790-8570 松山市一番町4-4-2

電話番号:089-912-2352

ファックス番号:089-931-0888


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