平成29年10月2日
「MKK川崎⽔素ステーション」完成記念式典開催について 三菱化工機株式会社(社長:髙木紀一)は、来る10月5日(木)弊社川崎製作所内にかねてより建設しておりました、実証用水素ステーション(名称:MKK川崎水素ステーション)の完成記念式典を執り行う運びとなりました。
式典では、福田川崎市長をはじめ水素社会の実現に取組む、多くの方々にご出席いただく予定です。
本水素ステーションの建設は、新規開発した水素ステーション充填パッケージ(名称:Hy-Regulus/ハイレグラス)の実証運転、並びに、多くのオンサイト水素ステーションに納入している小型水素製造装置HyGeia-Aの運転効率化及び改良、などを目的としています。さらに、水素ステーション最適仕様の確立、建設工事のコストダウン、より適切なメンテナンス技術の確立を進めていきます。
MKK川崎水素ステーションの特長は次の通りです。
①自社開発の水素ステーション充填パッケージ:Hy-Regulusの採用
2015年にデンマークのH2 Logic社(現ノルウェーのNEL ASA*1社)より技術導入した水素ステーション充填パッケージを日本法規・仕様に適合するように、弊社で再設計し製作したディスペンサー一体型の水素ステーション充填パッケージを設置。
②パッケージ化による工事の簡略化
動力盤や制御盤、計装空気設備といったユーティリティ設備と管理棟を、予め工場にて20フィートコンテナに組み込みパッケージ化し、現地に搬入するため、現地工事(据付工事、配管工事等)の簡略化が可能。
③小型水素製造装置HyGeia-A*2の設置
弊社水素事業の主力製品である小型水素製造装置HyGeia-Aを設置し、水素ステーションにおける運転効率化、改良等を検討。
尚、本水素ステーションは、川崎市の進める「水素社会実現に向けた川崎水素戦略」のリーディングプロジェクトの一つであり、パッケージ型水素ステーション実証モデルとして、川崎市と連携・協力し実証運転等を行うことで、水素ステーションの普及拡大を目指すものです。*3
三菱化工機は、本実証用水素ステーション建設の経験を基に、水素ステーションの普及、建設、拡大に一層の注力をしてまいります。
*1 NEL ASA社
NEL ASA社は、1927年設立から電解方式による水素製造プラントの開発と改良を続けた歴史を持つ、再生可能エネルギーからの水素製造、貯蔵、販売に注力するグローバル企業です。2015年にデンマークのH2 Logic社を獲得、世界をリードする車両用水素充填技術を製品に加え、欧州を中心にパッケージ化された水素充填設備の販売を行うと共に、水素ステーションの運営管理も行っています。
*2 小型水素製造装置HyGeia-A
川崎市では、市内事業者の優れた製品・技術の原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で温室効果ガ スの削減効果について表彰及び認証をする低CO2川崎ブランド、川崎メカニズム認証を設けています。HyGeiaシリーズは低CO2川崎ブランド平成26年度大賞受賞及び川崎メカニズム認証を受けています。
*3 本水素ステーションは実証用のため、燃料電池自動車への商用としての充填はできません。
以上
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http://www.kakoki.co.jp/news/pdf/p171002.pdf