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プレスリリース |
2015年12月7日
株式会社ディスコ(本社:東京都大田区、社長:関家一馬)は、従来と比較し、装置メンテナンス時間の削減と、加工品質の安定化を実現したディスコ独自のレーザリフトオフ(LLO)※1を開発しました。これにより高輝度の垂直構造型LED(V-LED)※2の、高歩留まり・低ランニングコストでの生産に貢献する他、今後進展する各種デバイスの極薄・極小化に対応するチップ分割(ダイシング)を可能にします。
本LLOに対応するフルオートマチックレーザソー「DFL7560L」をSEMICON Japan 2015(12/16-18 東京ビッグサイト)にて展示します。
※1 レーザリフトオフ:基板上に形成された材料層に対してレーザを照射し、基板から材料層を剥離すること ※2 垂直構造型LED(V-LED)と水平構造型LED(右図参照) |
開発の背景
自動車のヘッドランプや殺菌用の紫外線照射器などで採用が進むV-LEDは、サファイア基板の剥離プロセスでLLOが用いられています。従来のガスレーザによるLLOでは頻繁なメンテナンスが必要とされ、加工品質においても改善が求められていました。これらのニーズに応えるため、固体レーザと独自の光学系を採用したLLO、及びその対応機種DFL7560Lを開発しました。 | |
DFL7560L |
特徴
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加工の様子 (映像はウェブ掲載用に編集しています) |
適用プロセス例
V-LEDのプロセス例
ウェーハ反りの発生
この反りを矯正するためには、ガラス等の基板にウェーハを貼り付けるプロセスが効果的ですが、従来のLLOではレーザによる熱影響でテープ歪みが発生するため、テープ転写のプロセス適応が困難でした。これに対し、ディスコのLLOはレーザパワーを最適化することで熱の発生を抑制できるため、テープ転写が可能になり、極薄チップの基板からの剥離が実現します。極薄パワーデバイスのプロセス例
これにより、20μm以下の極薄ウェーハにおいてもチップ分割が可能になります。※3特許に関する注意事項LED向けにレーザリフトオフを実施する場合、日本国特許第4285776号および本特許の外国対応特許、 US6071795及びUS6420242に抵触する恐れがありますので、ご注意ください。
お問い合わせ先
株式会社ディスコ
経営支援室 広報チーム
Phone: 03-4590-1090
情報提供:JPubb