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2015-12-02 00:00:00 更新

日本初の自己洗浄型、除鉄・除マンガン圧力式急速ろ過装置「AQSEV®・サンドフィルター」を開発

2015年12月02日

日本初の自己洗浄型、除鉄・除マンガン圧力式急速ろ過装置「AQSEV®・サンドフィルター」を開発

Hitz日立造船株式会社は、このほど、浄水場向けに鉄およびマンガン等を適正に除去する自己洗浄型の除鉄・除マンガン圧力式急速ろ過装置「AQSEV®・サンドフィルター」を開発しました。

国内における水道水は、主に河川および地下水を原水としていますが、地下水には鉄およびマンガン等が飲料水の適合基準値を越えて含まれているケースが多く、浄水処理により適正に除去する必要があります。

一般的な鉄およびマンガンの除去は、浄水過程のろ過池において原水をマンガン砂でろ過する急速ろ過方式が適用されており、ろ過層が大気開放されている重力式と圧力タンクで密閉されている圧力式の2タイプがあります。重力式では、ろ過の継続に伴う水位上昇がありろ過池を高くする必要がありますが、圧力式では、原水の供給圧力を直接ろ過層に伝えるため、設備の高さを低く保てるメリットがあります。いずれの急速ろ過方式でもろ材を洗浄するための洗浄ポンプや洗浄用水槽が必要となるため、設置スペースが大きいことや複雑な配管系統になる等の課題がありました。

当社が開発したAQSEV®・サンドフィルターは、圧力式のろ過室を複数の均一なろ過室に分割した構造で、洗浄切替弁によりろ過時は全ろ過室でろ過を行い、洗浄時は1室毎に他のろ過室でろ過したろ過水を洗浄水として逆流洗浄を行うことができる日本初の装置となります。1室毎に他のろ過室でろ過したろ過水を洗浄水として逆流洗浄を行えるため、洗浄ポンプや洗浄水槽が不要となり、省スペースで低コストな設備とすることが可能です。
また、本装置は全自動で運転するだけでなく、遠隔監視機能を搭載し当社が運転管理を行うことができ、ろ過流量、運転圧力および薬品注入率等の適切な運転制御を行い、安心・安全な浄水処理を提供することが可能です。

AQSEV®・サンドフィルターの外観横断面図縦断面図



当社は、近年社会的要請が高まっている「環境・グリーンエネルギー」と「社会インフラと防災」を事業ドメインに掲げており、2015年からは「技術立社」の考え方を取り入れ、当社の原点である技術力の独自性を強化しています。
水処理分野においては、下水高度処理向けにろ過速度が1,000m/日以上となる繊維ろ過装置「まりも®」、上水向けに従来比でろ過速度が約5倍となる繊維ろ過装置「けまり®」を開発しています。また、浄水場の最終工程となる「膜ろ過」を単独で行うことができ、緊急時の移動型ろ過装置等としても使用できる自己洗浄型膜ろ過装置「AQSEV®」を営業展開しており、これまで培ってきた豊富な経験と技術を生かし、今後も安心・安全な社会の実現に向けて貢献していきます。

なお、本装置の主な仕様は次のとおりです。

AQSEV®・サンドフィルター
ASF-500SASF-900SASF-1500SASF-2400S
浄水量
(m3/日)
平均3306001,0001,600
最大5009001,5002,400
外形寸法
(mm)
(Φ600×6槽)Φ2,200Φ2,600Φ3,200
高さ2,6003,2003,8004,200
重量
(t)
製品重量2.83.64.27.8
運転重量8121640
構成機器弁類洗浄切替弁、自動弁、手動弁
計装機器類制御盤(遠隔監視装置含む)、流量計、圧力計、ろ過水濁度計
ろ過材水道用ろ過砂利、水道用マンガン砂(水道用硅砂)、アンスラサイト
電源電圧3φ、200V、50/60Hz
除去対象濁度、鉄、マンガン、ヒ素
使用薬品次亜塩素酸ナトリウム、PAC

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情報提供:JPubb

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