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姫路第二発電所3号機(定格出力:48.65万kW)は、通常運転中の5月9日午前11時30分、蒸気タービンの振動が通常運転時よりも大きくなったことから、自動停止しました。また、姫路第二発電所5号機(定格出力:48.65万kW)についても、通常運転中の6月1日午後1時4分、同様の事象により自動停止しました。
その後、3号機と5号機の当該設備について調査を実施した結果、両機ともに蒸気タービン最終段動翼※1の一部に折損を確認しました。また、その破片の衝突により、他の部品が損傷していることを確認しましたが、その他の異常はありませんでした。これらのことから、原因箇所を当該動翼と特定し、当該動翼の一部が折損したことにより蒸気タービンのバランスが崩れ、振動が発生して自動停止に至ったものと判断しました。このため、型式が同じである姫路第二発電所1号機から6号機の全号機について、同様のトラブルを未然に防止するために、応急対策工事を実施することとし、工事計画届出書を国に提出し、本日、承認を受けました。
具体的には、原因箇所である当該動翼を取り外し、圧力プレート※2を設置する応急対策工事を6月11日から8月上旬にかけて、順次実施します。なお、工事後は圧力プレートの設置により発電効率が下がることから、7、8月は出力を各々41.2万kW※3程度にて運転する予定です。
本件により、今夏の姫路第二発電所の供給力は、7月で94万kW程度、8月で58万kW、9月で39万kW程度低下しますが、中西日本の電力会社から追加で応援融通を受電すること等により、予備率は電力の供給に最低限必要とされている3%を確保できる見通しです。この状況も踏まえ、当社管内のお客さまにおかれましては、あらためて着実な節電・省エネにご協力を賜りますようお願い申し上げます。
さらに、発電所のトラブルなど、不測の事態により、電力需給のひっ迫が予想される場合には、お客さまのご健康に影響を与えない範囲、ライフライン機能等の維持や生産活動に支障のない範囲で、可能な限りの節電にご協力いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
当社としては、安全最優先で応急対策工事を速やかに実施し、当該動翼が一部折損した原因の究明および恒久的な対策の実施に取り組むとともに、電力の安定供給に向けて、設備の異常兆候の早期発見や早期復旧に努め、デマンドレスポンスをはじめとした需要抑制の取組みを継続して進めるなど、需給両面の対策に万全を期してまいります。
既設5号機 | 既設6号機 | 1号機 | 2号機 | 3号機 | 4号機 | 5号機 | 6号機 | |
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運転開始 | 昭和48年 10月 | 昭和48年 11月 | 平成25年 8月 | 平成25年 11月 | 平成26年 3月 | 平成26年 7月 | 平成26年 9月 | 平成27年 3月 |
定格出力 | 60万kW | 60万kW | 48.65万kW (46万kW) | 48.65万kW (46万kW) | 48.65万kW (46万kW) | 48.65万kW (46万kW) | 48.65万kW (46万kW) | 48.65万kW (46万kW) |
※()内の数値は、応急対策工事後の定格出力
以 上
情報提供:JPubb