2014年12月4日
各 位
CKD株式会社
http://www.ckd.co.jp/ 20年ぶりのリニューアルで省エネ、省資源を実現した食品包装機
「エコブリスタ CFF‐360E」発売のお知らせ CKD株式会社(本社:愛知県小牧市、代表取締役社長:梶本 一典)は、錠剤やカプセルなどの医薬品を包装するPTPシステム(※1)において、日本国内で80%以上のシェアを持つトップメーカーであり製薬会社様より高い評価をいただいております。
当社はその技術を活かした食品包装機も長年手掛けており、この度、ライフスタイルの変化などに伴う食品の惣菜市場の成長をビジネスチャンスと捉え、既存の食品包装機を20年ぶりにリニューアルし、本格的に食品市場へ再参入いたします。
食の安全・人の安全・優しさを追及した食品用の新型ブリスター包装機「エコブリスタ CFF‐360E」を2014年12月5日に発売いたします。
※1 PTP(Press Through Pack):包装体を指で押して取り出す包装形態の頭文字の略
1.開発の背景
昨今、高齢者・核家族・共働き・単身赴任の増加により、食は個食(※2)及び簡便性・安全性が求められる様になってきました。特に惣菜市場においては、市場の規模が年々増加しており、2003年度の約7兆円から10年間で約24%アップし、昨年2013年度は8兆7,000億円まで増加しました。
当社はこの市場への提案として、現在主に使われている袋物包装から器として使用できるブリスター包装(※3)への変更を提案していくため、半世紀以上に渡るブリスター包装機の固有技術を活かし、品質安定性を向上しつつ、コストメリットを追及した「エコブリスタ CFF‐360E」を開発いたしました。
※2 個食:一人ずつに分けられた個々の食品のこと。
※3 ブリスター包装: ゼリー・ガムシロップ等での包装が有名です。ロール状の容器フィルムを加熱成形し、中身を充填もしくは供給後にシール・打抜を行い製品を製造する包装形態。
2.特長および新たな取り組み
「安全・環境・容易・デザイン」をキーワードに「安全」「優しさ」を追及しました。
①「安全」について
品質を決めるフィルムの温度、位置調整など各設定条件を適正かつ詳細に設定できるようにデジタル画面の操作とし、安定した品質を確保いたしました。
また、「包装・荷造機械の安全基準」に基づき、装置の危険個所12か所すべてに、カバーが開くと自動停止するインターロック機能を搭載しました。更にはフィルム装着時に巻き込みの危険性がある作業をより安全かつ容易にフィルムセットできるようにするなど、食と人の安全を更に向上させました。
②「環境への優しさ」について
環境に配慮し、フィルムをつかむ機構を変更し、医薬品を包装するPTPシステムの技術を応用しマルチパックの型抜き方法を採用することで、最大約51%(従来機種比)の廃材フィルムの削減を可能としました。
更には、停止時のフィルムを冷却するエアーブローを無くし、運転中の塵付着防止及びシート冷却のためのエアーブローを間欠式にすることにより、消費エアーを30%削減(従来機種比)しました。
3.主な仕様
(1)包装能力
フィルム幅:200~360mm、フィルム送り:120~200mm
打抜回数 :最大20回/分
(2)成形深さ 60mm
(3)使用包材
容器包材:熱可塑性フィルム(例 PP・PBP・PVC・PVDC・PS・A-PET)
上蓋包材:各種複合フィルム(例 ナイロン+PE・PET+MPET+PE))
(4)被包装品
ゼリー、ガムシロップ、マーガリン、惣菜などの食品や日用雑貨品など
4.標準価格
1台 50百万円(充填機・供給機は別途)
5.販売計画
初年度 : 500百万円(10台)
3年後 :1,500百万円(30台)
6.発売時期
2014年12月5日
7.写真
以上
<お問合せ先> CKD株式会社 総務部 杉浦または中山
TEL 0568-74-1111
FAX 0568-77-1123