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2014年6月6日発行 第11号
栗村IIコンバインドサイクル発電所
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)が韓国MPC栗村(MPC Yulchon Generation Co., Ltd.)の栗村発電所に納入した最新鋭のM501J形ガスタービンが、このほどコンバインドサイクル運転を開始し、順調な継続運転に入りました。同発電所は2013年にガスタービン単体で発電するシンプルサイクル運転を開始していますが、今回のJ形ガスタービンによるコンバインドサイクル運転開始は海外で初めてです。
栗村発電所は、MPC栗村が全羅南道に建設した総出力94万6,300キロワットのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電所です。ガスタービン2基、蒸気タービン1基などからなるもので、M501J形ガスタービンはこのGTCC発電設備の中核機器です。
M501J形ガスタービンは当社が独自技術により開発した60ヘルツ機です。タービン入口温度1,600℃を達成したことにより、世界最高水準の高効率運転を実現します。
この最新鋭機は2009年の市場投入以来、国内外で順調に受注を拡大しています。現在までの受注累計は27基に達しており、そのうち10基は営業運転を開始しています。また、50ヘルツ機であるM701 J形ガスタービンについても2基受注しています。
GTCC発電は、化石燃料を使用した最もクリーンかつ高効率な発電設備です。ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができるのが特徴で、高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献します。このGTCC発電にJ形ガスタービンを用いると、従来型石炭焚き火力発電と比べCO2排出量を約50パーセント低減することができます。
当社は今後も、この最新鋭機であるJ形ガスタービンの市場浸透に一層力を注いで、資源の有効利用と環境負荷の低減に貢献していきます。
J形ガスタービン
以上
情報提供:JPubb