プレスリリース

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2024-02-09 00:00:00 更新

小池知事記者会見 2024年02月09日 - ●1 能登半島地震 ●2 東京さくらトラム(都電)への再生可能エネルギーの導入 ●3 アレルギー疾患対策推進強化月間 ●4 ヤングケアラーに関する情報発信

令和6年(2024年)2月9日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年2月9日)

知事記者会見
2024年2月9日(金曜)
14時00分~14時25分

【字幕版】は「東京動画」をご覧ください。

知事冒頭発言

1 能登半島地震について

【知事】私の方から4件、お伝えをいたします。まず、能登半島の地震に対する都としての支援についてお知らせでございます。もう発災から1か月以上が経っております。そして支援のニーズもですね、そのフェーズごとに変化をしてきているわけでございます。都としてこれまで、輪島市を中心に活動もしてまいりましたけれども、引き続き、この輪島市におきまして、罹災証明書の発行、避難所の運営の支援などを行うこと、それから石川県の県内の各地で様々なニーズに応じた支援に取り組んでいるところでございます。具体的にお伝えしますと、まず、志賀町ですね、輪島に隣接している、志賀町。こちらでは災害廃棄物の処理の支援ということで、こちらの分野に経験があります職員を派遣をしています。派遣期間は昨日の8日(木曜日)から21日(水曜日)までの間。現地では、建物の公費解体の開始に向けました準備作業などを行っております。そして穴水町の方ですけれども、こちらでは、障害者の支援施設で石川県精育園という施設がありまして、こちらで断水、建物などの大きな被害を受けているということで、従来どおりの入居者の受入れが困難になっております。そこで、福祉職の職員を2月13日、来週の火曜日から派遣をいたします。専門職の知見を生かして、入所者に対しますきめ細やかな身体の介護、そのほか家事サポートなどを他の自治体と協力して行ってまいります。また、輪島市から白山市へ避難している中学生の皆さんへ学習指導を行うと。そのために教育庁に勤務する教育系の職員、先生ですね、を派遣をしております。派遣期間ですけれども、2月5日(月曜日)から2月9日(金曜日)、今日までですが、現地で主に英語の授業を担当をいたしております。派遣職員からの報告によりますと、親元を離れて避難生活を送っている生徒たちの心のケアに配慮もしながら指導を行っているということでございます。また、現地の教員の中にはですね、先生そのものが被災者という方がおられるわけです。それを聞いて、少しでも現地の先生方の力になりたいという思いが強くなった、そういう報告も上がってきております。今後も被災地の1日も早い復旧や復興に向けて、しっかり都としてサポートしてまいります。そしてまた、今回の震災で耐震化、また出火の防止対策の重要性については改めて認識をされたところでございます。災害は、改めてこちらも、何と言うのでしょうかね、意識を皆さんも共有していただいていると思いますが、いつ起こるか分からない災害、日頃からの備えというものが、自分、そして大切な人の命を守るということで、まさに「備えよ、常に」だという意識が高まっているかと思います。そこで、都でリニューアルした防災ブックですが、都内全世帯に配布を行っている、その最中でございます。PR動画がございますのでご覧ください。
(動画放映)
はい。ということで、これまで黄色とピンクの2冊をバージョンアップしたものをお配りをしているということで、それぞれ地域ごとに随時、順番にお配りしているところでございます。この動画につきましては、12日(月曜日)から18日(日曜日)までの間、新宿駅の東西自由通路の方で流し、また、いざという時に適切な行動がとれるように、ご自身、ご家族で、この防災ブックはお近くに置いといていただいて、ご家族でいつでも見て参考にしていただければ。そして、取り組んでいただきたいということでございます。これが今日のまず一つ目のテーマでございます。
(詳細は、総務局、福祉局、環境局、教育庁へお聞きください。)

(会見で放映した動画は、後日掲載します。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:522KB)
(「能登半島地震 石川県穴水町へ応援職員を派遣」は、こちらをご覧ください。)
(「能登半島地震 ボランティアへガイダンス開催」は、こちらをご覧ください。)
(「能登半島地震 水道施設復旧支援職員 追加派遣」は、こちらをご覧ください。)
(「「東京くらし防災」・「東京防災」の配布」は、こちらをご覧ください。)

2 東京さくらトラム(都電)への再生可能エネルギーの導入

【知事】次、東京さくらトラムについてですけれども、(東京)さくらトラム、都電ですね。再生可能エネルギーを導入するというお知らせであります。交通局では、多摩川の上流に三つ、水力発電所がございますが、そこから年間約3万5千世帯分に相当する電気を供給しております。この多摩川の水を活用した水力発電で生み出された電気は、水力ですから、温室効果ガスを排出しない、環境に優しいクリーンなエネルギーであります。都の再生可能エネルギー活用の率先行動の一環としまして、令和3年度から、都営バスの全営業所でこの電気を使用しております。今年の4月から、地域の身近な交通機関といたしまして愛されているこの東京さくらトラムでも新たに使用するということに決めたわけであります。水力発電所で発電した電気の売却先ですけれども、これは公募型のプロポーザル方式で、都内での再エネ普及活動を広げる、拡大への貢献も加味して選定をいたしておりまして、令和6年度から2年間の売却先事業者を決めました。東京ガス株式会社ということでございます。ゼロエミッション東京の実現に向けて、まずは「隗より始めよ」ということで、都は率先して再エネの実装を、都電である(東京)さくらトラム、こういったところでも実装を推し進めていくという一つの例でございます。交通局が担当いたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:535KB)
(「交通局水力発電所の発電電気の売却先を決定」は、こちらをご覧ください。)

3 アレルギー疾患対策推進強化月間

【知事】次に、アレルギー疾患対策推進強化月間ということでございますので、お知らせを申し上げます。今や国民の2人に1人が何らかのアレルギー疾患にかかっていると言われております。発症、また重症化を予防して、症状を軽くする、そのためには、まず正しい知識を持つこと、そして日常のケア、医療機関の受診などを続けていくということが大切であります。都民の皆様方がアレルギー疾患について知るきっかけとなりますように、都は2月を「東京都アレルギー疾患対策推進強化月間」と定めておりまして、この間、重点的な取組を行っているというものであります。WEBサイト「アレルギー情報navi.」というのがございまして、こちらでアレルギー疾患の基礎知識のほか、日常の健康管理や緊急時の対応など様々な情報を掲載をいたしております。病状の改善につながるキーポイントを紹介するイメージキャラクターで、「きぃちゃん」。鍵ですね、キー。このきぃちゃんと一緒に、気になる症状があったら調べてみてほしいということで、あそこ(スライド)にきぃちゃん、ちょっとクローズアップできませんかね。いずれにしましても、この推進月間に合わせまして、災害時のアレルギー対策に関しての専門家の講演も新たにこの「(アレルギー情報)navi.」を通じて新たに配信もいたしております。アレルギーの対応食、それから薬、スキンケア用品、様々な、事前に備えておくことや、また、被災時に、被災が発生した時にはですね、食べ物のアレルギーがあるということ、周囲に分かってもらうためのツールの紹介などなどですね。よく避難所などは、この食の確保も大変ですけど、その中で食物のアレルギーをお持ちの方は更に厳しいということかと思いますが、そういった時のツールの紹介など、分かりやすく解説をいたしております。これは全てご自身の健康を守るためでございますので、配信をご覧になって必要な準備をしていただきたいということでございます。保健医療局が担当であります。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:274KB)
(「2月はアレルギー疾患対策推進強化月間です」は、こちらをご覧ください。)

4 ヤングケアラーに関する情報発信

【知事】最後にヤングケアラーに関する情報の発信であります。大人に代わって日常的に家事、家族の世話をするヤングケアラーという言葉はですね、極めて造語っぽいカタカナ語になっていますが、だいぶ認識も広がってきたのではないかなと思うのですが、更に広く都民に、このヤングケアラーについて理解を深めてもらおうということで、今日から専用のホームページを公開するというものです。特徴は、ヤングケアラーの方々と一緒に制作をしたということで、ヤングケアラー自身の色々な辛いこととかお話を聞いて、制作をしたということであります。コンテンツには、事例の紹介、経験者からのメッセージ、そして相談先などなど、ヤングケアラーにとって必要な情報も盛り込んであります。このホームページを公開することに合わせまして、動画も作成いたしました。当事者の方々の声を基に、作詞ですね、その詞に曲をつけてということで、とても素敵な音楽になっていますので、これもヤングケアラーについて分かりやすく伝えるアニメーションとセットでこの音楽も楽しんでいただきたいし、知っていただきたいと思います。ご覧ください。
(動画放映)
はい。という、とても優しい、でも何か心に響く音楽かと思います。このホームページ、どうぞ、多くの方々にとってより親しみやすい、そういったものにするために、分かりやすさ、使い勝手などについて皆さんからご意見をいただきたいと思います。2月26日(月曜日)までの募集といたします。いただいたご意見を踏まえまして、年度内にバージョンアップを行う予定といたしております。たくさんのご意見、よろしくお願いを申し上げます。子供政策連携室の方で進めております。以上4点について私の方からお伝えをいたしました。

(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:364KB)
(「ヤングケアラー支援ホームページ(β版)公開」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(日刊工業・高屋記者)ありがとうございました。それでは質疑応答に移ります。まず、幹事の日刊工業新聞から1点伺います。オーストラリアと台湾の海外出張についてです。2か国訪問されてどのような成果があり、今後、施策にどのように生かすのかというのをお聞きかせください。また、中国から、台湾訪問について反発の声が上がっていますけれども、どのように捉えられているのかというのもお聞かせください。

【知事】まず今回はですね、二つの都市を訪れました。最初がニューサウスウェールズ州、オーストラリアであります。こちら1984年の友好都市提携がちょうど40周年という節目にあたったこと。そして、またこの節目にあって、クリス・ミンズ州首相と面会をし、合意書を締結したり、また州議会、英国式ですからベンチがこうあって、お互いに与野党でクエスチョンタイムなど行う格式高い議会となっておりますが、その場に上院と下院の両方が集まっていただいて、そこで演説をさせていただきました。友好関係を深めることができたと思います。また、具体的には水素のエネルギーについて、またスタートアップに関する施策など、先進的な取組も視察をし、また互いにですね、連携するところ多々あるということで、色々具体的な意見交換、情報交換、そして人的交流なども進めていければという話を重ねてまいりました。その後、台湾台北市にまいりまして、こちらでは蔣万安市長と会談をいたしました。毎年、都や、また区市町村と連携しながら行っている総合防災訓練の方には、台北市や、また新竹市(正しくは、新北市)から危機管理の担当の皆さんが、現場の皆さんも来られて一緒に訓練も行っているということで、これまでも長年の積み重ねがございます、防災分野。それからデフリンピックを2025年、来年東京で開催いたしますけれども、いち早く、このデフリンピックの開催、台北市で行っておられます。色々ノウハウもおありということで、この点でも協力していこうということを確認をいたしました。それからデジ局、デジタルですね、そしてGovTech(東京)などデジタル分野を東京でも進めているわけですが、そのオンラインの会議にですね、しばしばオードリー・タン(デジタル担当)大臣にですね、ご参加いただいてまいりました。引き続き、このDXに関する取組、連携して行えればと思うことなど意見交換をさせていただきました。蔡英文総統、頼清徳副総統とも面会をいたしました。これまでも長年、親しく、個人的にも親しくさせていただいた方々で、大変話も弾んだところでございます。成果を今後の施策展開に生かしていきたいと考えております。2番目の質問は、都市外交をしっかりやっていくということに尽きます。

【記者】ありがとうございました。幹事からは以上です。それでは各社からの質問に移ります。挙手の上、知事から指名を受けてご質問をお願いします。

【知事】はい。

【記者】NHKの中村です。冒頭にご紹介あった能登半島地震への支援の関係で災害廃棄物のお話ありましたけれども、現地では処理しきれない災害廃棄物が出ているということで、東京都での受入れやですね、処理の協力などについてお考えいかがでしょうか。

【知事】先ほどお伝えいたしましたように、その分野の専門知識が深い人材を送ることといたしております。そして、広域的な支援が重要ということで、国の方が今、処理のスキームを調整中と聞いております。地元自治体のニーズも踏まえて、また都内の区市町村などとも連携しながら必要な対応を図るということでございます。むしろこれから罹災証明など、こちらも支援させていただいておりますけれども、その後まさに公的に解体作業に入ってきて、ここからの災害の廃棄物というのが、これから更に積み重なっていくものだと思います。これも、先ほど申し上げたように支援もですね、フェーズによってニーズが変わっていくわけですね。それらも見ながら、また、対応策については国が全体のアロケーションなどを決めていかれるのだろうと思いますが、受け手側とすれば区市町村との連携が必要になってくるのだと思います。今回も各地で訪問いたしましたオーストラリアでも、また台北でもですね、お悔やみの言葉もいただき、さらには支援を大変いただいているところで、多くのご支援に対して私の方からお礼を申し上げた、お伝えをしたところでございます。ニューサウスウェールズやオーストラリアもですね、このところ山火事とか洪水など大変な災害に見舞われていて、東京からお見舞金を送ったりですね、もちろん様々、言葉もメッセージも送らせていただいておりますし、また、逆に今回も台湾からは多額な、皆さんからの支援金などもいただいております。私の方からも、感謝の言葉を申し述べさせていただいて、こういった防災、災害対策というのは、本当にお互いの連携などが必要だなと改めて感じたところでございます。

【知事】MXさん。

【記者】はい。TOKYO MXテレビの阿部でございます。弊社からは2点ご質問がございます。まず1点目は、先日の雪の影響についてです。先日の大雪で今回、国土交通省は予防的通行止めにしました。一方で、交通を止めることによって、渋滞なども一部発生、あったかと思います。どうしても雪に弱い東京都の今後の雪対策、知事はどのようにお考えになるでしょうか。もう1点はですね、善福寺川流域に建設予定の調節池の件についてです。今週、善福寺川の浸水対策案が審議会で可決されました。この浸水対策工事に地元住民の一部から、説明が不十分であると不安の声、反対の声があります。こうした声に対して、知事のお考えをお聞かせください。以上2点です。

【知事】まず雪でありますけれども、海外出張中も時々刻々と雪の情報、これを届くと同時に指示も出してまいりました。首都高の多くの路線で予防的通行止めを行って大規模な車両停滞、滞留を防ぐことがこれによってできたかと思います。通行止めの解除まで2日以上要したことでございますけれども、一連の対応は検証もし、また改善点の検討をしていきたいと思っております。それから、ゆりかもめについては、残念ながら立ち往生ということでございました。徒歩で避難していただいたり、大変ご苦労をおかけしたところでございます。幸い、けが人、体調不良の方は出なかったということですね。こちらの方も改めて検証もし、再発防止に向けて万全の対策を出すようにということで指示をいたしております。これまで予防的に交通を止めるという点については、このところ、この数年間でですね、だいぶその方法についても、実際の都民の皆さん方から理解もいただけてきているのかなと、このようにも思いますが、改めまして検証をし、また、より改善する点など何があるのか整理をしていきたいというふうに思っております。2番目の善福寺川の治水対策でありますけれども、これは基本的に自然災害の備えということで、都としても急務とする点であります。「TOKYO強靭化プロジェクト upgrade(1)」で、風水害を五つの危機に位置付けたところで、特に善福寺川ですけれども、昨年6月の台風でも川から水があふれまして、浸水被害が現実に起きているわけです。今回決定しております調節池については、治水対策に必要で、かつ重要な施設だということで認識しております。現在、設計を進めているところで、今後、様々、機会を捉えて丁寧に説明するなど、住民の皆さんの理解、協力を得ながら、そしてまた風水害に備えるという、この大きな課題でございますので、協力を得ながら着実に事業を進めていきたいと考えております。喜田さん。検証されていないと出てる。通じていない。
※「「TOKYO強靭化プロジェクト upgrade(1)」」は、正しくはローマ数字です。

【記者】聞こえますか。

【知事】今、聞こえました。

【記者】聞こえますか。

【知事】はい。

【記者】先ほどの都知事がおっしゃったクリーンエネルギーの売却先の話ですけれども、東京ガスさんに決定されたということですけれども、東京ガスさんは電力の自由化によって電力の販売をやっていることは承知していますが、それを東京ガスさんに決定した理由についてお聞かせください。

【知事】はい。先ほどもお伝えしましたが、公募型プロポーザル方式で決めたものでありますが、都内で再エネの普及拡大への貢献、この点も加味して選定をしたものと聞いております。

【記者】ありがとうございました。

【知事】はい。よろしいでしょうか。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)


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