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―AIによる故障予知機能などを実装し、風車稼働率97%以上を目指す―
2018年8月23日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 石塚博昭
NEDOは、風力発電設備の稼働率向上に向けたデータベースシステムの開発に着手しました。
本事業では、風車の運用データや故障・事故情報を収集・蓄積するデータベースシステムを構築し、人工知能(AI)を用いた故障の事前予知の情報や過去事例を分析し故障・事故からの早期復旧に関する情報などを提供するアプリケーションを組み込んだデータベースシステムを開発します。
これにより、風車の停止時間(ダウンタイム)および運転維持コストを低減させ、風車稼働率97%以上の実現を目指します。
日本の風力発電における資本費および運転維持費は、他国と比較して高い水準にあります。台風や落雷など欧米に比べて厳しい日本の気象条件の中で長期間、安定的に風力発電事業を行い、導入量を増やすためには、風車の信頼性のみならず、発電効率の向上やメンテナンスの高度化などの技術開発による一層の発電コストの低減が求められています。
今般、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、風力発電設備の稼働率向上に向けたデータベースシステムの開発を行う風車運用高度化技術研究開発の実施者を採択しました。
本事業では、風車のダウンタイム※1および運転維持コストを低減し、風車稼働率※2を現状の87%から97%以上に向上させるための技術を確立することを目標としたデータベースシステムを開発します。具体的には、CMS※3による風車の運用データやメンテナンス、故障に関するデータを収集・蓄積するデータベース構築に向けたシステム設計と、人工知能(AI)を活用した故障予知の情報や過去事例の故障・事故からの早期復旧に関する情報などを提供するアプリケーションの設計を実施します。設計実施後、事業性が高いと評価された場合、データベースシステムの構築、運用を実施し、風力発電の運転維持費の低減を目指します。
NEDO 新エネルギー部 担当:高木、小島 TEL:044-520-5273
NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、藤本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp
情報提供:JPubb