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平成30年8月21日
総合政策
この記事を印刷 環境省は、21日、宮城県で実施予定の「鬼首地熱発電所設備更新計画環境影響評価準備書」(電源開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
本事業は、宮城県大崎市において、総出力14,900kWの地熱発電所を更新する事業である。
環境大臣意見では、(1)生産井や還元井をできる限り長期間維持するための必要な措置を講じること、(2)温泉への影響を監視し、その結果を関係者と共有するとともに、影響が確認された場合には適切な措置を講じること、(3)クマタカについての事後調査を実施し、工事による繁殖への影響が懸念される場合には工事を中断する等の適切な措置を講じること等を求めている。
環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の地熱発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
本件は、岩手県の「鬼首地熱発電所設備更新計画環境影響評価準備書」について、この手続きに沿って意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続きが求められる。
※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。
・事業者 電源開発株式会社
・事業位置 宮城県大崎市(区域面積 約14.5ha)
・出力 総出力14,900kW
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
【配慮書の手続】
・縦覧 平成28年6月7日~ 平成28年7月6日(住民意見7件※)
・宮城県知事意見提出 平成28年8月4日
・環境大臣意見提出 平成28年7月28日
【方法書の手続】
・縦覧 平成29年2月8日~ 平成29年3月9日(住民意見0件※)
・宮城県知事意見提出 平成29年7月5日
・経済産業大臣通知 平成29年7月19日
【準備書の手続】
・縦覧 平成30年3月1日~平成30年4月2日(住民意見1件※)
・宮城県知事意見提出 平成30年8月13日
・環境大臣意見提出 平成30年8月21日
※環境の保全の見地からの意見の件数
情報提供:JPubb