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平成30年4月20日
総合政策
この記事を印刷 環境省は、20日、福島県で計画されている「(仮称)八木沢風力発電事業計画段階環境配慮書」(日立サステナブルエナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
本事業は、福島県南相馬市及び相馬郡飯館村において、最大で総出力51,850kWの風力発電所を設置するものである。
環境大臣意見では、(1) 復興や今後の地域利用の方向性を踏まえた事業計画等について、関係機関等と調整するとともに、住民への説明や意見聴取の機会の確保に十全を期すこと、(2) 騒音や風車の影による影響について、住居等の居住状況や将来的な帰還の方向性を十分に把握した上で、住居等からの離隔を確保すること等により回避又は低減すること、(3) 土地の改変、森林の伐採、資材等の搬出入等による放射性物質の拡散・流出による影響を回避又は低減すること等を求めている。
環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、経済産業大臣から事業者である日立サステナブルエナジー株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。
※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。
・事業者 日立サステナブルエナジー株式会社
・計画位置 福島県南相馬市及び相馬郡飯館村
(事業実施想定区域面積 約1,189ha)
・出力 最大51,850kW(3,050kW程度×17基程度)
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
・平成30年 3月 9日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・平成30年 4月 20日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出
情報提供:JPubb