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更新日:2017年12月11日
平成29年12月11日
原子力安全対策推進監
(内線2352)
1_平成29年11月に、安全協定に基づき四国電力(株)から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。
県の公表区分 | 異常事項 | 通報 連絡 年月日 | 概要 | 管理 区域 該当 | 国へ の 報告 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | 非常用ディーゼル発電機3Bの起動試験中における手動停止(3号機) | 29年11月6日 | 定期検査中の伊方発電所3号機において、非常用ディーゼル発電機3Bを起動したところ、燃料弁冷却水ポンプが自動停止したため、非常用ディーゼル発電機3Bを手動停止した。 本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はない。 非常用ディーゼル発電機3Aを分解点検中に、非常用ディーゼル発電機3Bの起動試験を行っていた。 非常用ディーゼル発電機3Bの停止により、保安規定に定める運転上の制限から逸脱した。 伊方発電所で必要な電気は、外部の送電線より受電しており、プラントへの影響はない。 現地を確認したところ、燃料弁冷却水ポンプの電源ケーブルに不具合箇所があったことから地絡が発生し、モーター過負荷となり自動停止に至ったものと推測した。 当該ケーブルについては、不具合箇所を切除し、絶縁抵抗測定を行い健全性を確認した。 その後、非常用ディーゼル発電機3Bの起動試験を行い、燃料弁冷却水ポンプの運転状態に問題ないことを確認し、通常状態に復旧した。 また、運転上の制限の逸脱から復帰した。 今後、引き続き原因を詳細調査する。 | 外 | × | 速報済 |
C | 29年11月17日 | 定期検査中の伊方発電所3号機において、300kVA電源車(No.3)の定期試験中、発電機が起動しないことから、外観調査したところ、ガバナコントローラ(速度制御器)の配線に変色を確認した。 本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はない。 その後、変色した配線及びガバナコントローラを取り替え、機能試験を行い運転に異常のないことを確認し、通常状態に復旧した。 今後、起動しなかった原因について調査する。 | 外 | × | 今回公表 | |
C | 29年11月22日 | 3号機の放水ピット水モニタの指示値が上昇し、中央制御室に「10分平均注意」を示す信号が発信した。 ・信号発信時、発電所から放射性液体廃棄物の放出は実施しておらず、放水ピットにつながるモニタ指示にも異常は認められていない。 ・放水ピット海水を採取し、手分析した結果、人工放射性核種は検出されなかった。 ・発電所では他の異常事象は発生していなかった。 ・信号発信時、発電所周辺は雨が降っており、野外モニタも同様に上昇している。 ことから、降雨による自然変動と判断した。 本事象における最大10分平均指示値は5.3cpsであった。 本事象によるプラントの運転への影響及び環境への放射能の影響はない。 | 外 | × | 今回公表 |
2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。
平成29年12月11日
原子力安全対策推進監
(内線2352)
1_四国電力(株)から、平成29年10月に発生した異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
県の公表区分 | 異常事項 | 発生 年月日 | 推定原因等 | 対策 |
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B | 29年10月5日 | 定期検査中の伊方発電所第3号機の原子炉格納容器内(管理区域内)において、蓄圧タンク3B出口逆止弁のベント弁の水抜き作業用ホースの接続部より1次冷却材系統水が漏えいしていることを運転員が確認した。 調査の結果、当該ホース保管時には、システムドレン配管側のカプラ部を接続した状態でホースを巻いて保管していたため、システムドレン配管側端部のチューブ接続部に引張応力が付加され塑性変形が生じていたと考えられる。当該ホースは、3号機運転開始以降、各定期検査において使用しており、使用・保管の都度、当該接続部に繰り返し、引張応力が付加され、損傷・漏えいに至ったものと推定した。 | (1)蓄圧タンク3B出口逆止弁のベント弁の当該ホースを取り替えた。 (2)本定期検査における1次冷却材系統設備の点検完了に伴う系統水張り作業開始までに、当該ホース及び類似ホース(全31本)を念のため、新品に取り替える。また、予備品を保有管理することとする。 (3)当該ホースの劣化を防止するため、保管時はホース両端を配管から取り外し、過大な応力が掛からないように保管するよう作業要領書に反映する。 (4)ホース取り付け・取り外し作業での取り扱い上の注意事項(無理に曲げない等)について、連絡票にて所内関係個所へ周知を行った。 (5)念のため今回取り替えるホース31本の健全性を確認するため、5定検に1回、今回の調査と同様に空気による漏えい確認を実施する。 (6)類似ホースを使用して系統の水張り、水抜き作業を行う場合、より確実な確認を行う観点から、ホース取り付け後、通水を開始した時点において、取り付け部及びホース全体からの漏えいの有無について確認するとともに、一定時間後にも再度漏えい確認を行うこととし、その旨を操作手順書に反映する。 |
平成29年5月2日に発生した「海水電解装置の電解液注入配管からの水漏れ」、平成29年9月16日に発生した「エタノールアミン含有排水生物処理装置曝気ブロアの異常」、平成29年11月6日に発生した「非常用ディーゼル発電機3Bの起動試験中における手動停止」及び平成29年11月17日に発生した「300kVA電源車の起動試験時の不具合」については、現在、四国電力(株)において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。
2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。
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お問い合わせ
県民環境部原子力安全対策推進監
〒790-8570 松山市一番町4-4-2
電話番号:089-912-2352
ファックス番号:089-931-0888
情報提供:JPubb