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2017-10-19 11:00:00 更新

日本TI、スイッチとセンサのモニタ機能を内蔵、システムの消費電力削減に役立つ完全統合ソリューションを発表

報道関係各位
2017年10月19日
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社

日本TI、スイッチとセンサのモニタ機能を内蔵、システムの消費電力削減に役立つ完全統合ソリューションを発表

車載や産業用のアプリケーションで基板実装面積を縮小するほか、システムの保護機能を強化する、新型のマルチ・スイッチ検出インターフェイス製品

日本テキサス・インスツルメンツは、MSDI(マルチ・スイッチ検出インターフェイス)製品 2品種を発表しました。これらの製品は、従来のディスクリート構成のソリューションと比較して、システムの消費電力を最大98パーセント削減します。今回発表された『TIC12400』と、AEC-Q100車載規格の認定取得済の『TIC12400-Q1』の各製品は、抵抗コード・スイッチ(分圧抵抗と複数のスイッチで構成される多状態スイッチ)と直接インターフェイスが可能な、TIのスイッチ/センサ用モニタ製品の最初の製品です。詳細に関してはこちらをご覧ください。
http://www.tij.co.jp/TIC12400Q1-pr-jp

自動車をはじめとしたメーカ各社は、消費電力や実装面積を縮小しながら、より多くの機能を実装する困難に直面しています。新製品の『TIC12400』と『TIC12400-Q1』は、複数の入力をモニタし、デバイス単独で最大54個のスイッチ抵抗パスをデコードできることから、プロセッサの信号デコード・タスクを不要にし、この困難を緩和します。また、このデバイスのポーリング・シーケンス・アーキテクチャは、24チャネルの入力に対して、直接モニタ機能と組込みの複数の診断機能を提供することから、システム制御用のマイコンの動作時間を短縮し、自動車のボディ・エレクトロニクス、ファクトリ・オートメーションやビルディング・オートメーション向け機器などのシステム消費電力を大幅に削減できます。

『TIC12400-Q1』の特長と利点
  • システム消費電力を98 パーセント削減: 高効率が必要なアプリケーションにおいて、システム消費電力をmAレベルからμAレベルまで削減。モニタ機能を内蔵したことで、マイコンを低消費電力のスリープ・モードにすることができ、アイドル状態での消費電力をさらに削減、自動車のスタート/ストップ時や、長時間に渡る駐車などへの対応が必要なアプリケーションに最適
  • 基板実装面積を60パーセント削減、複雑さを緩和: 『TIC12400-Q1』は、最大120個のディスクリート部品を削減、最大54個のスイッチやセンサのモニタに役立つ入力の共有機能やマトリクス・モードを提供。また、この高集積デバイスは、ウェッティング電流(機械式スイッチの接点を導通させるために必要な電流)、タイミング制御、スレッシュホールドなどの調整機能や、保護のための冗長回路を内蔵しており、潜在的な故障箇所を削減することで、システム・レベルの信頼性を向上
  • 基板レイアウトを簡素化し、堅牢で、高い信頼性のシステム保護を提供: ESD(静電気放電)保護機能と自己診断機能を内蔵、外付けの保護部品を削減。これらの新型デバイスは、ISO 10605標準規格の±8-kV ESD保護要件に適合、潜在的な故障リスクからの内部回路の損傷を防止。また、24本の入力の独立したモニタと保護が可能で、自己完結しているため、ホスト・マイコンが他の機能を実行するより大きな余裕を提供

設計期間の短縮に役立つツール群とサポート

『TIC12400』の機能を迅速、かつ容易に評価できる評価モジュール(『TIC12400EVM-KIT』) は、TI store から199ドルで供給中です。

自動車のボディ・コントロール・モジュールの設計者は、この新しいデバイスを活用して、よりスマートで、より集中化されたアーキテクチャを構築し、ワイヤ・ハーネスの本数や重量を削減することで、システム・コストの削減や車体重量の軽減が可能になります。『TIC12400-Q1』で高電圧スイッチ入力をデコードした実例に関しては車載用マルチ・スイッチ・インターフェイスのリファレンス・デザインをご覧ください。

パッケージ、供給、価格について

現在、『TIC12400』と『TIC12400-Q1』の両デバイスは量産出荷中で、TI storeと販売特約店から供給されます。多数の入力のモニタ機能が不要なシステム設計向けには、デジタル入力専用で、構成を簡素化できる『TIC10024-Q1』を供給中です。これらの3品種は9.7mm×4.4mmのTSSOPパッケージで供給されます。各デバイスの機能と価格を次の表に示します。

特長
TIC12400-Q1データシート
TIC12400データシート
TIC10024-Q1データシート
入力本数
24 本(アナログとデジタル)
24 本(アナログとデジタル)
24本 (デジタルのみ)
入力共有機能とマトリクス・モードの機能
内蔵 最大54本のスイッチ/センサ入力
内蔵 最大54本のスイッチ/センサ入力
なし
1,000個受注時の単価(参考価格)
1.30ドル
1.10ドル
0.98ドル

『TIC12400-Q1』と『TIC10024-Q1』の両製品は、あらゆるアプリケーション向けに高効率、堅牢で高い信頼性のデータ通信機能を提供するTIのコンプリートなインターフェイス製品ポートフォリオの最新製品です。

TIのインターフェイス製品ポートフォリオに関する情報

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。


【テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて】

テキサス・インスツルメンツは(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、未来のイノベーションを生み出すアナログICおよび組込みプロセッサを主に開発設計・製造するグローバルな半導体企業です。未来を変革する10万社にのぼるお客様を支援しています。当社の情報はホームページ(http://www.tij.co.jp )をご参照ください。

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:田口倫彰、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。当社に関する詳細はホームページ(http://www.tij.co.jp )をご参照ください。




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