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2017年6月20日
新日鉄住金ソリューションズ株式会社
NSSOLが国立環境研究所に導入したスーパーコンピュータが省エネランキングで世界第8位に
新日鉄住金ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:謝敷 宗敬、以下 新日鉄住金ソリューションズ)が、2016年3月に国立研究開発法人国立環境研究所(所在地:茨城県つくば市、理事長:渡辺 知保、以下 国立環境研究所)に導入したスーパーコンピュータ「Research Computation Facility for GOSAT-2」(以下RCF2)が、スーパーコンピュータランキングの消費電力性能部門「Green500(*1)」において世界第8位を獲得いたしました。
RCF2は環境省と国立環境研究所が共同運営しているスーパーコンピュータで、GOSAT-2プロジェクト(*2)においてGOSAT-2観測データ解析処理アルゴリズムの研究・開発を目的として使用されています。
新日鉄住金ソリューションズが2010年に国立環境研究所へ納入したGOSATプロジェクト(*3)の「Research Computation Facility」(以下、RCF )は、運用期間6年間の間に、延べ58年分のGOSAT観測データを処理し、データ解析処理時間の短縮、精度の向上に大きく貢献してきました。RCF2はRCFよりも大幅に性能が向上(理論演算性能は約6.0倍、消費電力性能は約15.4倍)しており、更なる研究・開発成果が期待されています。
(写真:RCF2の外観) |
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新日鉄住金ソリューションズでは、本件で得た地球環境に配慮した大規模CPU/GPUハイブリッドコンピューティングシステム構築の知見を活かし、低消費電力かつ高効率なITインフラソリューションを提供し、お客様の研究開発成果・ビジネスと、地球環境保護の両立に貢献して参ります。
以上
(参考情報)RCF2の構成・性能・特徴
(*1)Green500
スーパーコンピュータの世界ランキングの1つ。消費電力(W)あたりの演算性能(FLOPS)を評価する。上位500位までをランク付けし、毎年6月と11月の2回発表される。
(*2)GOSAT-2プロジェクト
温室効果ガス観測技術衛星2号「GOSAT-2」(2018年度打ち上げ予定)の観測により、大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化炭素の濃度を算出し、全球炭素収支分布の推定精度を向上させることを目的としたプロジェクト。環境省、国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構の三者で共同推進している。米国のNASA、欧州のESA等と連携し、国際的な環境観測プラットフォームを構築していくことが期待される。
(*3)GOSATプロジェクト
環境省、国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構の三者による温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」のプロジェクト。GOSATは2009年1月に打ち上げられ、現在も観測を継続している。
(*4)FLOPS
コンピュータの性能指標の1つ。正式名称はFLoating-point Operations Per Second。
1秒間あたりの浮動小数点演算性能を示す。接頭辞を付けて、MFLOPS(M=Mega/10の3乗)、TFLOPS(T=Tera/10の12乗)、PFLOPS(P=Peta/10の15乗)等のように表現することもある。
| (写真)サーバラック間の空調機 |
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新日鉄住金ソリューションズ株式会社
総務部 広報・IR室 鹿島
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