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2017年04月27日
当社が山口県周南市の地方卸売市場に納入した出力100kWの純水素燃料電池システムを活用した、周南市による実証が本日開始されました。周南市では、環境省が公募した「平成27年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」において、市内の苛性ソーダ工場から発生する副生水素を活用する取り組みを行っています。本システムは、本取り組みにおける副生水素の利活用検証の1つとして実施され、経済性やCO2削減効果などを検証します。
純水素燃料電池システムは、水素を直接用いて発電するため、CO2を発生させずに発電できるほか、5分という短時間で発電を開始することが可能です。本システムにより発電された電力は、花卉を保管するための冷蔵庫等に供給され、発電の過程で生成される熱は、同市場内の空調や給湯に利用されます。
当社は、周南市の副生水素を活用する取り組みにおいて、総合化学メーカーの株式会社トクヤマが運営するプール向けにも出力100kWの燃料電池システムを納入しており、本年3月30日に同様の実証が開始されています。100kW機は当社グループの純水素燃料電池システムにおける最大出力のラインアップとなり、現在トクヤマのプールと周南市地方卸売市場の2か所で運転しています。
当社は今後も、水素エネルギーの利活用拡大に向けて、水素の製造から利活用まで様々な水素関連技術の開発を進め、水素社会の実現に貢献していきます。
情報提供:JPubb