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2017-04-24 00:00:00 更新

ベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの実証運転を開始

ベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの実証運転を開始

―省エネルギー技術としての有効性を実証へ―

2017年4月24日

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
日立造船株式会社

NEDOのプロジェクトで日立造船(株)は、ベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの建設、試運転を完了し、4月1日から実証運転を開始しました。今後6ヵ月間の実証運転を通じて、さまざまな種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証し、プラントの実用性と省エネルギー技術としての有効性を実証します。

本日、実証運転の開始にあたり、両国の政府関係者およびベトナム・ハノイ市内に産業廃棄物排出工場をもつ企業関係者などが出席し、同プラントのサイト内で竣工式を執り行いました。

  • 図1 実証運転を開始した産業廃棄物焼却発電プラント

プラント概要

  • 建設地: ナムソン処理場(Nam Son Waste Treatment Complex)
  • 焼却方式:ロータリキルンストーカ式焼却炉
  • 処理量: 75トン/日×1炉
  • 発電容量:1930kW

1.概要

ハノイ市では、生活ごみや産業廃棄物が合計で一日当たり約7000トン発生し、そのうち同市のナムソン処理場の敷地内で廃棄物処理事業を手掛けるHANOI URBAN ENVIRONMENT Co., Ltd.(以下、URENCO)が5000トン以上を埋め立て処分しており、埋立地の逼迫や環境衛生面の問題が懸念されています。NEDOは、ベトナムにおける産業廃棄物焼却発電の事業性評価や普及可能性、システム全体の基本設計や廃棄物の性状調査等に関するFS調査を実施後、2012年にベトナム資源環境省(MONRE)、ハノイ市人民委員会(HPC)との間で締結したMOU(基本協定書)に基づき、廃棄物処理技術に関して豊富な実績を有する日立造船株式会社に産業廃棄物焼却発電技術実証事業を委託しました。

日立造船(株)は、URENCOと共同で、同国初の廃棄物焼却発電プラント(Waste-to-Energy Plant)の建設、試運転を3月31日に完了し、4月1日から実証運転を開始しました。2017年9月末まで6ヵ月間の実証運転を通じて、さまざまな種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証し、プラントの実用性および省エネルギー技術としての有効性を実証します。具体的には、一日当たり75トンを衛生的に安全に焼却処分することで約10%(約7.5トン)まで減容化するとともに、排熱回収により1930kW規模の発電を行います(発電量としては、一般家庭約5000世帯に対応)。

本日、実証運転の開始にあたって、日本およびベトナムの政府関係者やハノイ市内に産業廃棄物排出工場をもつ企業関係者などが出席し、同プラントのサイト内で竣工式が執り行われました。

  • 図2 産業廃棄物焼却発電実証プラントシステム概要図

2.今後の予定

NEDOと日立造船(株)は、この実証運転を通し、プラントの実用性および省エネルギー技術の有効性を示すことにより、今後は、ベトナム国内はもとより、アジアにおける普及を目指します。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 新エネルギー部 担当:荒巻、馬場 TEL:044-520-5271

日立造船(株) 広報グループ 担当:杉本 TEL:06-6569-0013

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、髙津佐、藤本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp


情報提供:JPubb

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