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~スマートシティなどIoT関連事業を加速~
2017年3月17日
日本電気株式会社
NECは、EUの次世代インターネット官民連携プログラム(FI-PPP、注1)で開発・実装された基盤ソフトウェアである「FIWARE」(ファイウェア、注2)の普及を民間主導で推進する非営利団体「FIWARE Foundation e.V.(以下 FIWARE Foundation、注3)」に、最上位のプラチナメンバーとして参画しました。日本企業として初めて、かつ、唯一の参画となります。
「FIWARE」は、公共サービスを提供する自治体や企業等の業種を越えたデータ利活用やサービス連携を促すため、オープンソースとして開発され、標準化されたオープンAPI(注4)を持つ基盤ソフトウェアです。欧州を中心に多数の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されています。
NECは、スマートシティ等のIoT(Internet of Things)を活用した事業の加速に向け、「FIWARE Foundation」のプラチナメンバーへ参画し、技術面からの「FIWARE」の機能拡充・強化と普及を牽引します。
また、「FIWARE」をNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注5)やIoT基盤「NEC the WISE IoT Platform」(注6)と組み合わせることで、IoTソリューションをより充実させていきます。
NECは、こうした活動を通して、社会ソリューション事業を強化するとともに、産官学が一体となって取り組むべき超スマート社会の実現(Society5.0、注7)に貢献していきます。
左:FIWARE Foundation CEO Ulrich Ahle氏
右:NEC 執行役員 兼 IoT戦略室長 望月康則
近年、都市では人口集中による交通渋滞、大気汚染、エネルギー等様々な社会課題を抱えています。これら課題解決の手段として、IoTやAI等の最先端技術を使ったスマートシティが国内外で注目されています。特に、効率的な都市運営を行う上で交通、エネルギー、環境、ヘルスケア等のデータを一括で管理・運営が行える都市管理システムへのニーズが高まりつつあります。
「FIWARE」はこのようなデータの利活用を可能にする特長を持っており、欧州を中心に多数の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されています。
NECは、2009年に「FIWARE」のインターフェース標準である「NGSI(Next Generation Service Interfaces、注8)」の構想提案や、2011年からFI-PPPに参加し、「FIWARE」の機能の1つであるIoTデータ流通機能の開発を行うなど、「FIWARE」の開発に深く携わってきました。
スマートシティ等のIoTを活用した事業を強化するため、「FIWARE Foundation」のプラチナメンバーへ参画し、当該団体の活動に係る意思決定機関である理事会と技術委員会で責務を果たすこととなり、これまでの開発経験やノウハウを活用して、「FIWARE」の機能拡充と標準化活動および、普及活動を牽引します。
さらに、NECは「FIWARE」のオープンAPIを活用して、自治体や企業等の業種を越えたデータ利活用やサービス連携を促進させるとともに、当社の最先端AI技術群「NEC the WISE」やIoT基盤「NEC the WISE IoT Platform」と組み合わせることで、スマートシティをはじめとするIoTソリューションを充実させていきます。
先行的に、サンタンデール市(スペイン)におけるゴミ収集管理サービスの高度化(注9)、ウェリントン市(ニュージーランド)における交通量予測・環境状況把握(注10)等に「FIWARE」を活用したスマートシティソリューションを提供し、安全・安心で快適な都市づくりに貢献しています。
また、国内においてもこれまでの実績から得たノウハウを、川崎市で今年度実施している産業廃棄物等収集運搬システム最適化に関する要素技術検証にも活用し、来年度の実証調査での活用を目指す(注11)など、高度なスマートシティ化に向けた提案を加速します。
なお、今回の発表にあたり、FIWARE Foundation CEO Ulrich Ahle様より、以下のエンドースメントを頂戴しております。
「FIWARE Foundationは、消費者、市民、企業、公共機関に対してよりイノベーティブなインターネットサービスを提供する欧州のコミットメントです。私たちは、NECがFIWARE Foundationのプラチナメンバーとして参画することを歓迎し、NECと共にFIWAREの将来像を描けることを楽しみにしています。特に、FIWAREの重点分野である、スマートシティとスマートインダストリーの分野において、日本市場に向けてFIWAREを活用したソリューションを提供するというNECの姿勢を誇りに思い、期待しています」
FIWARE Foundation CEO Ulrich Ahle
以上
ビジネスイノベーション統括ユニット IoT戦略室
E-Mail:neciot@iot.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
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様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
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情報提供:JPubb