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2016-12-08 16:15:00 更新

姫路第二発電所 蒸気タービン最終段動翼の折損に関する恒久対策の実施および事故最終報告書の提出について

2016年12月8日
関西電力株式会社

姫路第二発電所 蒸気タービン最終段動翼の折損に関する恒久対策の実施および事故最終報告書の提出について

姫路第二発電所3号機は、通常運転中の平成27年5月9日、蒸気タービンの振動が通常運転時よりも大きくなったことから、自動停止しました。同発電所5号機も通常運転中の平成27年6月1日、同様の事象により、自動停止しました。
両機について調査した結果、ともに蒸気タービン最終段動翼※1の一部に折損を確認し、その破片の衝突により、他の部品が損傷していることを確認しました。これらのことから、原因箇所を当該動翼と特定し、当該動翼の一部が折損したことにより蒸気タービンのバランスが崩れ、振動が発生して自動停止に至ったものと判断しました。
このため、同じ型式である同発電所1号機から6号機の全号機について、同様のトラブルを未然に防止するために、平成27年6月11日から、最終段動翼を取り外し圧力プレート※2を設置する応急対策工事を実施し、平成27年9月28日までに全号機とも通常運転を再開しました。
その後、順次実施した定期点検における機器等の手入れにより、各ユニットの定格出力がそれぞれ48.1万kWとなる※3ことから、平成27年12月3日、電気事業法に基づき、経済産業省に定格出力変更の届出を行いました。

平成27年5月9日6月1日10日7月17日21日8月10日9月28日
10月7日12月3日お知らせ済み]

その後当社は、蒸気タービン最終段動翼の折損に関する恒久対策について、材料の改善と安定的な製造プロセスの確立・検証を検討してきました。しかし、材料改善とプロセスの確立が完了しておらず、今後、更に時間を要することから、今回、堺港発電所等で導入実績のある最終段動翼とした低圧蒸気タービンで復旧することとし、本日、電気関係報告規則に基づき、本内容を含めた事故最終報告書を経済産業省に提出しました。
今後、順次実施する定期点検において復旧工事を進めるとともに、電気事業法に基づき、それぞれの定期点検の試運転開始時までに定格出力変更による発電事業届出を行い、運転開始当初の定格出力である48.65万kWにて運転を再開する予定です。

※1:
ボイラから供給された蒸気によりタービンを駆動(回転)させるための翼であり、3、5号機共に高圧側から数えて28段目の最終段動翼の一部に折損を確認した。
※2:
取り外した最終段動翼の代わりに設置する鋼製の板で、タービン翼がある場合と同等の蒸気の圧力降下を発生させるとともに、気流の流れを元の状態に整えるために多数の穴が開けられている。圧力プレートは蒸気を受けてもタービンを回す力を出さないため、タービン翼を設置している元の状態と比べて発電効率が低下する。
※3:
部品の交換等より、各機器の効率が向上するもの。

以 上

<姫路第二発電所の概要>
既設5号機既設6号機1号機2号機3号機4号機5号機6号機
運転開始昭和48年
10月
昭和48年
11月
平成25年
8月
平成25年
11月
平成26年
3月
平成26年
7月
平成26年
9月
平成27年
3月
定格出力※4
(現状)
60万kW60万kW48.1万kW48.1万kW48.1万kW48.1万kW48.1万kW48.1万kW
定格出力※5
(対策後)
60万kW60万kW48.65万kW48.65万kW48.65万kW48.65万kW48.65万kW48.65万kW
定期点検の
開始予定
平成29年度
上期
平成29年度
上期
平成29年度
下期
平成29年度
下期
平成30年度
上期
平成28年度
下期
※4:
1号機から6号機の定格出力は、運転開始当初はそれぞれ48.65万kWであったが、平成27年6月10日に発表を行った応急対策工事の実施により46万kWとなり、平成27年12月3日に発表した機器等の手入れにより、48.1万kWに変更。
※5:
今後、実施する定期点検の試運転開始時までに定格出力変更による発電事業届出を行い、運転開始当初の定格出力である48.65万kWにて運転を再開する予定。
  • 所在地:兵庫県姫路市飾磨区妻鹿常盤町(しかまくめがときわちょう)
  • 燃料:天然ガス

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