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平成28年10月21日
地球環境大気環境
この記事を印刷 日本で初めて市場投入となる燃料電池バスが、トヨタ自動車株式会社から販売されます。
これは、環境省事業「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」で開発・実証が行われた技術を活用し、製作されたものです。
この燃料電池バスの販売は、2017年初めの予定です。環境省では今後も、人と地球にやさしい技術の開発や普及をすすめてまいります。
1.環境省事業「大型路線用燃料電池バスの開発」について
(平成25年度~平成27年度 日野自動車(株)・トヨタ自動車(株))
公共性、環境性の観点からニーズの大きい大型路線用燃料電池バスについて、将来の燃料電池搭載車両の普及に向けて、環境省のCO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業※で、「大型路線用燃料電池バスの開発」を平成25年度に採択し、平成27年度までの3年間で、技術開発・実証を実施しました。
具体的な事業内容としては、燃料電池を商用車に適用する際の大きな課題である、動力性能、信頼性、耐久性等の確保について、燃料電池システム単体や、それを搭載した大型路線バスを試作し、バスに搭載される燃料電池システムや水素タンク等の性能、信頼性、耐久性を評価し、市場投入に向けて技術開発・実証を行いました。
2.今回、日本で初めて市場投入される燃料電池バスについて
「トヨタFCバス」と命名されたこのバスは、トヨタ自動車(株)が日野自動車(株)と共同で進めてきた燃料電池バス開発の経験を踏まえて開発されたものです。同バスは2017年初めに販売、東京都交通局が運行する路線バスとして2台使用される予定です。
※環境省事業「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」について
CO2排出削減技術の開発・実証は、排出削減量の拡大及び温暖化対策コストの低減を促すとともに、当該技術が社会に広く普及することにより、低炭素社会の創出に資する一方で、民間に委ねるだけでは必要な技術開発が必ずしも十分に進まないことから、本事業より、将来的な温暖化対策の強化につながる優れた技術の開発・実証を主導し、CO2排出量の大幅な削減を目指しています。本事業では、提案公募により、毎年十数件程度の課題を採択し、1課題あたり、3年程度の技術開発・実証を行っています。
※「トヨタFCバス」のイメージ写真については、トヨタ自動車(株)のホームページより引用しました。
情報提供:JPubb