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2015-10-14 15:00:00 更新

IBM、Cleversafeを買収してハイブリッド・クラウドでオブジェクト・ストレージを推進する計画

IBM、Cleversafeを買収してハイブリッド・クラウドでオブジェクト・ストレージを推進する計画

オンプレミス環境とハイブリッド・クラウド環境に対応したオブジェクト・ベースのスケーラブルなストレージ・ソリューションを用いて、増加する非構造化データへのお客様の取り組みを支援

2015年10月14日

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2015年10月5日(現地時間)発]

IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、オブジェクト・ストレージ・ソフトウェアとアプライアンスの主要な開発者でありメーカーであるCleversafe, Inc.の買収に関し、正式契約を締結したと発表しました。この買収は、ストレージとハイブリッド・クラウドにおけるIBMのリーダーシップを強化し、次世代のモバイル・アプリケーション、ソーシャル・アプリケーション、分析アプリケーションへのお客様の移行を支援します。買収に関する金銭的条件については公表していません。

契約完了後、IBMはCleversafeのポートフォリオをIBMクラウド事業部門に統合し、お客様に戦略的データの柔軟性、管理の簡素化、およびオンプレミス、クラウド、ハイブリッド・クラウドに一貫した導入オプションを提供します。

企業はデジタルによるビジネス変革を進める過程で特有の課題に直面しています。例えば、画像、音声、ビデオなどの非構造化データの急増や、オンプレミスとクラウドのストレージ展開の適切なバランスを見出すことなどです。Cleversafeが提供するオブジェクト・ストレージのような新しいストレージ・テクノロジーが出現したことで、企業は大量のデータをより効果的に保管、管理しながら、クラウド経由で提供されるデータ集約型ワークロードの需要に対応できます。IDCは、新規クラウド・アプリケーションの80%がビッグデータを利用すると見込んでいます。

IBMクラウドのシニア・バイス・プレジデントであるロバート・ルブラン(Robert LeBlanc)は、次のように述べています。「現在、複雑化する業務と増え続けるデータ量を安全かつ効果的に管理するための革新的な方法を探し出そうと企業がクラウド・コンピューティングに注目するなか、大規模なデジタル変革が起きています。オブジェクト・ストレージの先駆者であるCleversafeがIBMと協同し、IBMのクラウド・ストレージ戦略やポートフォリオを拡張、強化することにより、こうした課題をお客様が克服できるよう支援していきます」

2004年創立のCleversafeは、米国シカゴを拠点とする非公開企業であり、数エクサバイト(数十億ギガバイト)のデータにまで拡張が可能なオブジェクト・ベースのオンプレミス・ソリューションに関して350を超える特許を持つ、広く認められた市場リーダー[1]です。複数の業界にわたるお客様がCleversafeを活用して、大規模なコンテンツ・リポジトリー、バックアップ、アーカイブ、コラボレーション、そしてストレージ・アズ・ア・サービスに対応しています。

Cleversafeの会長兼CEOであるジョン・モリス(John Morris)氏は、次のように述べています。「IBMはクラウドとストレージにおけるイノベーターでありリーダーで、この買収完了後に得られる様々な機会に大きな期待を寄せています。IBMとの協同で、オブジェクト・ストレージにおける我々のリーダーシップ・ポジションを広げ、最も幅広いオブジェクトベースのソリューション・セットを用いて、最も多様なお客様のワークロードに対応できます。」

CleversafeのDispersed Storage Network(dsNet®)ソリューションは、低コストで大規模なアクティブ・アーカイブと非構造化データのコンテンツ・ストアを用いて、お客様とサービス・プロバイダーにオンプレミスのストレージ・オプションを拡張します。このソリューションは、IBMのソフトウェア定義のSpectrum Storageポートフォリオにデータ保護とバックアップ、テープ・アーカイブ、そして応答時間が重視されるハイ・パフォーマンス・ファイルとオブジェクトベースのソリューションを補完します。

dsNetのソリューションとテクノロジーは、IBMのInfrastructure as a Service(IaaS)であるSoftLayerとSoftLayer オブジェクト・ストレージ・サービス・プラットフォームを拡張するためにIBMクラウドに統合され、お客様に地域、性能、コストの最適化と柔軟性の選択を可能とするハイブリッド・クラウド導入モデルに提供します。

買収完了後、お客様はSoftLayerクラウド・サービス、IBMのPlatform as a Service(PaaS)であるIBM Bluemixを使用し、基本的なコンテンツ・リポジトリーとデータ・アーカイブとしてCleversafeテクノロジーを利用した動的で革新的なアプリケーションを作成できるようになる予定です。

この買収計画は、Flash、ソフトウェア定義ストレージ、そしてクラウド・ストレージ環境にわたる過去5年以上の投資を含む、IBMのデータ・ストレージ・イノベーションに対する継続的なコミットメントを明確に示すものです。IBMは引き続き、買収とイノベーションを通じて作成した業界で最も包括的なストレージ・ポートフォリオをIBM Research and Developmentから提供していきます。

Cleversafeの従業員は約210名です。本契約は、法的手続きなどの通常の取引条件に従い、年内に完了する見込みです。

[1] IDC MarketScape: Worldwide Object-Based Storage 2014 Vendor Assessment レポート。

当報道資料は、2015年10月5日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。

http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/47776.wss(US)


情報提供:JPubb

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