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2015-03-10 11:00:00 更新

伊方発電所における通報連絡事象(平成27年2月分)および通報連絡事象に係る報告書の提出について

平成27年03月10日
四国電力株式会社

伊方発電所における通報連絡事象(平成27年2月分)および
通報連絡事象に係る報告書の提出について

  • 平成27年2月に、当社から愛媛県ほか関係自治体に通報連絡した事象は以下の2件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事象発生月日発表月日県の公表区分

1.伊方発電所構内における地震感知について

2月3日

2.伊方発電所3号機 海水淡水化装置塩酸注入配管からの塩酸の漏えいについて

2月10日

C

  • 過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県ほか関係自治体に報告書を提出いたしました。
事象発生月日発表月日県の公表区分

1.伊方発電所2号機 2次系ブローダウンタンク上面の亀裂について

平成26年
11月21日

平成26年
12月10日

2.伊方発電所3号機 補助ボイラ煙突に設置している避雷針の折損について

平成26年
11月26日

平成26年
12月10日

C

県の公表区分A:即公表
B:48時間以内に公表
C:翌月10日に公表

(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成27年2月分)

(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要


以上

別紙1

伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成27年2月分)

1.伊方発電所における地震感知について

2月3日14時07分頃、愛媛県南予地方を震源とする地震が発生し、伊方発電所において最大5ガルを観測しましたが、伊方発電所の設備に異常はありませんでした。

(参考)伊方発電所の観測ガル数
1号機: 4ガル(定期検査中)
2号機: 5ガル(定期検査中)
3号機: 4ガル(定期検査中)

2.伊方発電所3号機 海水淡水化装置塩酸注入配管からの塩酸の漏えいについて

定期検査中の伊方発電所3号機において、運転中の海水淡水化装置Bの水質異常を示す警報が発信したため、2月10日15時10分に海水淡水化装置Bを停止しました。
その後、運転員が現場を確認したところ、海水淡水化装置Bの塩酸注入系統の配管から建屋内の床面に塩酸が漏えい(2m×2.8m程度)していることを確認しました。
なお、海水淡水化装置Bの停止により、漏えいは停止しました。
今後、引き続き、詳細調査を実施します。

(印刷用) 伊方発電所3号機 海水淡水化装置概略系統図 (PDF-50KB)

別紙2

伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要

1.伊方発電所2号機 2次系ブローダウンタンク上面の亀裂について

○事象
定期検査中の伊方発電所2号機タービン建家地下1階(管理区域外)において、平成26年11月21日16時10分頃、当該タンクの上面に腐食による亀裂があることを保修員が確認しました。
その後、目視にて点検した結果、当該タンク上面に亀裂が3箇所、円周状にあることを確認しました。

○原因
調査の結果、亀裂が発生していた箇所は、炭素鋼とステンレス鋼の接合部であり、かつタンク内冷却のためのスプレイ水(電気伝導率の高い淡水)に触れるタンク内側の腐食であったことから、電気伝導率の高い水に接するタンク上部内面のステンレス鋼と炭素鋼という異種金属の接合部において、2種の金属の電位差により、炭素鋼側に腐食(異種金属接触腐食)が発生したものと推定しました。

○対策

  • 亀裂の認められた当該タンクの上面の取替を実施します。
  • ステンレス鋼使用部の材質を炭素鋼に変更します。
  • 当該タンクを1号機と同じスプレイ水を使用しない仕様に変更して、スプレイノズルを撤去します。

(印刷用) 伊方発電所2号機 2次系ブローダウンタンクまわり概略図 (PDF-64KB)

2.伊方発電所3号機 補助ボイラ煙突に設置している避雷針の折損について

○事象
定期検査中の伊方発電所3号機屋外(管理区域外)において、平成26年11月26日10時10分に、補助ボイラの煙突に設置している避雷針の支持管が折損していることを保修員が確認しました。
その後、11月27日に、折損した避雷針の支持管の交換を行い、復旧しました。

○原因
調査の結果、当該避雷針は海岸近くの屋外に設置していたことから、当該支持管に海水飛沫が付着し、当該支持管材質であるステンレス鋼に塩分による局所的な腐食が発生したものと推定しました。
さらに、その腐食部を起点として、風による繰返し荷重を受けたことにより疲労亀裂が発生・進展し、最終的に風荷重を受けて折損に至ったものと推定しました。

○対策

  • 当該避雷針の支持管について、既設と同仕様の健全な支持管に取替えて復旧しました。
  • 折損した避雷針と同様に、支持管にステンレス鋼を使用しており、設置後15年を超える避雷針について、亜鉛めっき炭素鋼や塗装したステンレス鋼への取替を順次実施します。また、取替後は定期的な点検を行い、亜鉛めっきや塗装の状態を確認し、亜鉛めっきなどに剥がれや錆が確認された場合は、補修または取替を行います。


(印刷用) 伊方発電所3号機 補助ボイラ煙突避雷針概略図 (PDF-52KB)




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情報提供:JPubb

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