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2014-12-18 10:00:00 更新

データアーカイバー「LB-DH8シリーズ」の受注を開始 - 光ディスクの特性を活かし、低消費電力・低コスト運用を実現

2014年12月18日

重要データを長期保存可能なスケーラブル光ディスクライブラリーシステム

データアーカイバー「LB-DH8シリーズ」の受注を開始

光ディスクの特性を活かし、低消費電力・低コスト運用を実現

品名・シリーズ名スケーラブル光ディスクライブラリーシステム LB-DH8シリーズ
販売価格オープン価格
受注開始時期2015年2月

パナソニック株式会社は、グローバルに新設、増床が相次ぐデータセンターでのデータ長期保存ニーズに応えるために、お客様のニーズに応じて、複数のデータ保存用モジュールをサーバ格納ラック内に構成することが可能なスケーラブル光ディスクライブラリーシステム データアーカイバー「LB-DH8シリーズ」の受注を、2015年2月より開始いたします。

本システムは、データ保存用光ディスクを格納した「データアーカイバーマガジン」と、「ボトムモジュール(マガジン移送装置)」、「ベースモジュール(マガジン録再装置)」、「拡張モジュール(マガジン装着装置)」の3種類のモジュールと、マガジン管理ソフトウェアを組み合わせる構成となっています。ベースモジュール内には、1本あたり1.2TBのデータ保存が可能なデータアーカイバーマガジンを76本装填可能で、1モジュールあたり最大91.2TBの大容量保存が可能。19インチのラックに7つのモジュールを構成することで、1ラックあたり最大638.4TBの大容量光ディスクストレージを実現します。

前機種と同様に、RAID技術を光ディスクに応用し、最大216MB/sの高速なデータ転送性能と、不測の障害からデータを保護する高い信頼性も確保。50年の保存寿命をもつ光ディスクの採用により、定期的なデータ移し替えのコストが不要となります。さらに室温保管が可能なため、空調電力コスト節減が可能で、データセンターでのデータ長期保存にかかるトータルコスト削減に貢献します。
※当社実施の加速試験結果から、30℃70%RHの環境下でのディスク寿命を50年以上と推定。

【主な特長】

(1)データセンターの増大するデータ長期保存ニーズに対応
1ラックあたり最大638.4TBの大容量データを長期保存可能な光ディスクストレージ。標準ラック対応サイズで、国内外で需要の高まるデータセンターでの長期保存ニーズに対応。

(2)スケーラブルなモジュール拡張構成でフレキシブル運用を実現
初期投資を抑えられるボトムモジュールとベースモジュールのみの最小構成から、拡張モジュールを増設した最大構成まで、スケーラブルなモジュール拡張構成でフレキシブルな運用を実現。

(3)光ディスクの特性を活かし、低消費電力・低コスト運用と緊急時対策を両立
スタンバイ時約7W*1の低消費電力を実現し、電力コストを削減。マガジン単位で取り出し・持ち運びでき、室温保管も可能で、BCP対策にも配慮。

  1. *1 最小構成の場合(DC24V入力時)

【お問い合わせ先】

パナソニック システムネットワークス株式会社
システムお客様ご相談センター
TEL:0120-878-410(受付:9時~17時30分)<土・日・祝日は受付のみ>
<データアーカイバー ホームページURL> http://panasonic.biz/archiver/lb-dh8/

【開発の背景】

企業や公的機関が保有する情報資産は、国内外で年々増加する傾向にあります。グローバルで生成されるデジタルデータは、2013年で4.4ZB<ゼタバイト、ZB=1021bytes>、2020年で44ZBに達すると予測されています。<出典:IDC Digital Universe Study, sponsored by EMC, April 2014>
約7年間でほぼ10倍の規模となり、多くのデータを長期保存するニーズはますます高まっています。また、コスト削減を目的としたクラウドサービスの拡大や災害時のBCP対策のため、データセンタービジネスの市場は、今後いっそう拡大することが予想されます。
このような市場動向をふまえ、当社の光ディスクのドライブ技術とメディア技術に加えて高性能なロボティクス技術を結集し、今後、ますます高まりを見せるデータ長期保存ニーズにお応えできるスケーラブル光ディスクライブラリーシステムとして、データアーカイバー「LB-DH8シリーズ」を開発いたしました。光ディスクの長期耐久性に優れる特性を活かして、大量のデジタルデータの長期保存を低運用コストで安心・安全に行い、お客様の情報資産管理をサポートいたします。

【特長の説明】

(1)データセンターの増大するデータ長期保存ニーズに対応

本システムでは、新開発のロボティクス技術によりモジュール拡張構成を実現。
19インチラックに7台のモジュールを構成することで、最大638.4TBの大容量で、低ビットコストの大容量光ディスクストレージを実現可能です。
また、装置奥行きサイズは917mmで、データセンターの標準サイズである1,000mmラックに搭載することができ、お使いの既設環境への導入が容易です。

(2)スケーラブルなモジュール拡張構成でフレキシブル運用を実現

モジュール構成は、初期投資を抑えて導入可能な最小構成から、書き込み・読み出し機能のニーズ有無に合わせた最大構成1・2の3パターンから選択可能。お客様のニーズに合わせたフレキシブルな運用を実現します。
最小構成の場合でも、1.2TBのデータアーカイバーマガジンを、本体(ベースモジュール)内に76本装填して読み書きできるため、1台のモジュールで最大91.2TBの大容量データ保存を実現します。

・最小構成ボトムモジュール、ベースモジュールのみで、初期投資コストを抑えて導入できます。最大91.2TBのデータ保存が可能。
・最大構成1ボトムモジュール、ベースモジュール、拡張モジュール(録再ユニットなし)6台で、最大638.4TBのデータ保存が可能。データセンター等で、コールドアーカイブ*1用途での低ビットコスト保存を行う際に、最適な構成です。

  1. *1使用頻度は少ないが、廃棄できないデータをすぐにオンラインで使えるように長期保存すること
・最大構成2ボトムモジュール、ベースモジュール、拡張モジュール(録再ユニットあり)6台で、最大638.4TBのデータ保存が可能。さらに、7つの録再ユニットで 複数のマガジンへの同時書き込みと読み出しも実現でき、お客様のマルチアクセス要望にも対応可能です。(図.1参照)

ボトムモジュールに搭載したマガジンキャリアエレベータで、各モジュールに格納されたマガジン内の12枚のディスクを録再ユニットに高速に搬送することができ、大容量データの書き込み・読み出しをスムーズに行えます。
メンテナンス性を考慮した設計なので、モジュールに装着された録再ユニットやマガジンキャリアエレベータなどの構成ユニットは、ラック搭載状態のままで取り外しと装着を簡単に行うことができます。(図.2参照)
また、RAID技術の応用でディスクに分散記録することにより、最大216MB/sの高速データ転送性能を実現。RAID5やRAID6にも対応し、耐障害性の要求レベルに合わせて選択することが可能。ドライブやディスクに不測の障害が発生しても、高い可用性と信頼性でデータを保護します。

(3)光ディスクの特性を活かし、低消費電力・低コスト運用と緊急時対策を両立

スタンバイ時約7W*2の低消費電力を実現し、電力コストを削減。 また、50年の保存寿命*3を持つパナソニックのアーカイブ用光ディスク採用により、定期的なデータ移し替えのコストと労力を削減できます。
光ディスクは温度や光、湿度の影響を受けにくく、経年変化に強いため、室温保管することが可能。保管時の空調電力コスト削減に貢献します。非接触メディアなので、メディア磨耗によるトラブルが発生する心配もありません。
データアーカイバーマガジン・ドロアーは、着脱可能な構造なので、緊急時にはマガジン単位でも取り外し・持ち運びでき、BCP対策にも有用です。

  1. *2最小構成の場合(DC24V入力時)
  2. *3当社加速試験による推定値

【対応ソフトウェア】

専用のマガジン管理ミドルウェアソフトで簡単管理

●データアーカイバーマネージャー

(1)サーバOS/Windows対応
複数のデータアーカイバーに搭載されている、全てのデータアーカイバーマガジンをまとめて 1つの論理ボリュームとして管理できます。クライアントは、アクセスしようとするファイルがどのマガジンに保管されているか、そのマガジンがどのデータアーカイバーに搭載されているか、などのデータ保管場所を気にせず、簡単にアクセスできます。ネットワークプロトコルにCIFSを採用、NASヘッド機能を実現します。

(2)サーバOS/Linux対応
オブジェクトストレージの技術を用いて、大規模システムに対応できるLinuxに対応のデータアーカイバーマネージャーを新たに開発しました。REST*4ベースのAPIを使用したファイルの入出力制御を行い、マガジン管理に対応。シングルネームスペース機能*5で、大規模なアーカイブデータを管理でき、スケーラブルなストレージを構成することができます。また、NASヘッド機能の実現も可能です。

  1. *4Representational State Transfer、全てのリソース(ファイル)に固有の識別子(URI)を付与し、HTTPでアクセスする方法
  2. *5ネットワーク上のデータを一意なURLで表す機能。大量データの保存拡張性に優れた方式

【主な仕様】
■データアーカイバー

品名データアーカイバー
シリーズ名LB-DH8シリーズ
品番ベースモジュールLB-DH80A0G (SASモデル)
LB-DH80S0G (iSCSIモデル)
LB-DH80F0G (FCモデル)
ボトムモジュールLB-DH81Z0G
拡張モジュールLB-DH82Z0G (録再ユニットなし)
LB-DH82A0G (録再ユニット搭載、SASモデル)
LB-DH82S0G (録再ユニット搭載、iSCSIモデル)
LB-DH82F0G (録再ユニット搭載、FCモデル)
外形寸法19インチラック(EIA)対応

幅 447mm
高さ 10U~46U
奥行き 917mm(突起部含まず)、927mm(突起部含む)

質量*6LB-DH80A0G、LB-DH80S0G、LB-DH80F0G約45kg
LB-DH81Z0G約22kg
LB-DH82Z0G約29kg
LB-DH82A0G、LB-DH82S0G、LB-DH82F0G約44kg
電源DC24V
ホストインターフェースSAS、iSCSI、FCのいずれかから選択
管理用インターフェースLAN、USB2.0、I/Oポート
録再ユニット数1~7台
搭載可能マガジン数最大532本
記憶容量最大638.4TB
データ転送速度最大216MB/s 録再ユニット1台あたり
機能暗号化:XTS-AES256、RAID:RAID0、RAID5、RAID6
使用環境動作時:10℃~40℃、20%~80%RH(結露なきこと)
輸送時:-20℃~60℃、10%~90%RH(結露なきこと)
組み合わせ構成例最小構成(10U、搭載可能マガジン数76本、録再ユニット1台)
LB-DH80A0G 1台、LB-DH81Z0G 1台
最大構成(46U、搭載可能マガジン数532本、録再ユニット7台)
LB-DH80A0G 1台、LB-DH81Z0G 1台、LB-DH82A0G 6台
同梱ソフトデータアーカイバーマネージャー (Windows版/Linux版)

  1. *6マガジンを含めないモジュール単体の質量

■データアーカイバーマネージャー

品名データアーカイバーマネージャー(ソフトウェア)
対応OS管理サーバ
Microsoft®Windows Server®2008 R2 (64 bit) Standard Edition
管理サーバ
Red Hat Enterprise Linux 7、Cent OS 7

■データアーカイバーマガジン

品名データアーカイバーマガジン
品番LM-BM12LB5
(5本)
LM-BM12LB16
(16本)
LM-BM12LB30
(30本)
外形寸法*7129.5mm(幅)×20.8mm(高さ)×131.3mm(奥行)
質量*7約300g
内蔵ディスク*8BD-R XL 100GB 12枚
記憶容量1.2TB

  1. *7マガジン1本あたりのサイズ・容量
  2. *8内蔵ディスク1枚あたりの記憶容量
  • Blu-ray Disc™(ブルーレイディスク)、Blu-ray™(ブルーレイ)及びその関連のロゴは、ブルーレイディスクアソシエーションの商標です。
  • This product includes software developed by the OpenSSL Project for use in the OpenSSL Toolkit (http://www.openssl.org/).
  • Microsoft、Windows Serverは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • その他、本文中の社名や製品名は、各社の登録商標または商標です。
  • 本文中に記載のデータ容量は、1TB=1012bytes、全て未フォーマット状態の容量です。
  • 製品の定格及びデザインは改良・改善により予告なく変更する場合があります。
  • 本製品の寿命性能は、無破損・無故障を保証するものではありません。予めご了承ください。

<図.1>

<図.2>

プレスリリースの内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。


情報提供:JPubb

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